【J1寸評&採点】鳥栖×浦和|守備の狙いがハマった鳥栖。浦和はACLの疲労が響き…

2016年05月29日 荒木英喜

鳥栖――変則システムが守備面では機能。格上相手の勝点1は及第点か。

【警告】鳥栖=なし 浦和=駒井(60分)、森脇(83分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】チェ・ソングン(鳥栖)

【チーム採点・寸評】
鳥栖 5.5
守備時は5バックになる変則4-4-2システムで我慢比べの展開に引き込む。無失点での勝点1は今の鳥栖にとってポジティブな意味を持つ。
 
浦和 6
圧倒的に支配するも、ラストパスやシュートにACLの疲れが影響したのか1点が遠く、勝点1にとどまる。
 
【鳥栖|採点・寸評】
GK
33 林 彰洋 6
被シュートが少なく、決定的なピンチも作らせなかった。セットプレーのクロスでは高さを生かした対応を見せた。雨のためキックの精度は欠く。
 
DF
8 藤田優人 5.5
内側に絞って守る戦術のため攻撃参加は限られて持ち味を発揮できず。上がった時も判断やキックの精度が低くチャンスにならなかった。
 
5 キム・ミンヒョク 6
入ってきたボールをしっかり撥ね返し続けた。後半にはゴール前でのパスカット、シュートブロックなどでピンチを救う。
 
29 谷口博之 6
最終ラインを高くキープしようと必死に声を出してリーダーシップを発揮。ハイボールにもしっかりと対応し無失点につなげた。
 
23 吉田 豊 6
マッチアップする形となった関根の突破を許さず。十分な形でクロスを入れさせなかった。守備的な戦いで攻撃参加が少ないのは仕方なし。
 
MF
30 福田晃斗 6.5
中盤で圧倒的な運動量を見せ、守備から攻撃へとつなごうとした。今季リーグ戦初出場ながら大きくアピールした。
 
14 高橋義希 6
横パスをカットしてからカウンターにつなげるもシュートには至らず。中盤で落ち着かせるなど役目は果たした。
 
16 チェ・ソングン 6.5
宇賀神をケアしながら、30分にはゴール前に走り込んでシュートを放つ。後半、クロスを冷静にクリアした判断も良し。
 
9 ペク・ソンドン 6(81分OUT)
攻撃では主にサイドでプレーし、守備では中に絞って相手の進撃を防ぐなど難しいプレーを迫られたが無難にこなし続けた。
 
25 早坂良太 6(68分OUT)
前線から自陣深い位置までをカバーし守備での貢献が際立つ。だが、攻撃ではカウンターでボールを前に運ぶもシュートまで行けず。
 
FW
11 豊田陽平 6
守備的な戦い方のためシュートチャンスには恵まれなかったが、セットプレーのピンチでクロスを撥ね返し続けて貢献した。
 
交代出場
FW
18 富山貴光 5.5(68分IN)
カウンター時にパスがズレるなど数少ないチャンスの場面で残念なプレーが。攻撃で存在感を出せなかったのが悔やまれる。
 
DF
36 菊地直哉 -(81分IN)
押し込まれた時間帯に守備固めで投入され、しっかりと任務を遂行。コーチングなど周りの選手をしっかりと動かした。
 
監督
マッシモ・フィッカデンティ 6
この試合のために使った変則システムが守備面では機能。チーム状態が上がらないなか、貴重な勝点1をゲット。

次ページ浦和――前線の選手が迫力を欠く。交代出場のズラタンも…。

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