【J1採点&寸評】FC東京×G大阪|前田が決勝弾でモヤモヤを吹き飛ばす。MOMはあのMFで決まり

2016年05月29日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

CBの丸山はフルパワーで最終ラインを支えた。

【警告】FC東京=米本(48分) G大阪=今野(80分)
【退場】FC東京=なし G大阪=なし
【MAN OF THE MATCH】河野広貴(FC東京)

【チーム採点・寸評】
FC東京 6
アンカーに高橋を置くシステムで守備は安定した。しかし、攻撃面のクオリティは高くない。前田のゴールがなければ厳しい評価になっていただろう。
 
G大阪 5
連勝中とは思えないほどの体たらく。CBの岩下を除けば全体的にパフォーマンスが低かった。宇佐美にも決定的なシュートはなく……。
 
【FC東京|採点・寸評】
GK
47 秋元陽太 6
パトリックにフリーでヘディングを叩き込まれそうな場面もあったが、無失点で乗り切っただけに及第点は与えられるだろう。
 
DF
2 徳永悠平 6
ドリブルと守備で力強さが光る。裏のスペースを突かれるミスがあったとはいえ、前半終了間際に際どいシュートを打つなど見せ場を作った。
 
5 丸山祐市 6.5
強靭なフィジカルコンタクトで遠藤を吹っ飛ばし、空中戦でも強さを発揮。森重が出場停止の最終ラインをフルパワーで支えた。
 
29 吉本一謙 6
パトリックへの激しい寄せが印象的。「絶対に抜かせない」という気迫が、その闘志溢れるディフェンスの源になっていた。
 
37 橋本拳人 6
SBとして安定感が出てきた。宇佐美やアデミウソンにやれなかったのは「ACLでの経験が大きかった」からだ。
 
MF
4 高橋秀人 6
アンカーのタスクに没頭することなく、33分には良い攻め上がりから惜しいミドルシュート。身体はだいぶ動いているように見えた。
 
7 米本拓司 5.5
24分のミドルは枠を捉えず、32分のシュートもミートできなかった。代表入りを目指すにはファイナルサードでのプレー精度を高めたい。
 
22 羽生直剛 6(78分OUT)
開始3分に右サイドで鋭いスルーパスを出し、エリアの外から果敢にゴールを狙うシーンも。守備面では遠藤の嫌らしい動きに対応した。
 
48 水沼宏太 5.5(72分OUT)
トラップとクロスの質がいまひとつで、いくつかチャンスを潰した印象も。右SB・橋本とのコンビネーションも改善の余地ありだ。
 
FW
20 前田遼一 6.5
岩下のタイトなマークに苦しみ、なかなか前を向かせてもらえなかった。しかし、80分の決勝ゴールでモヤモヤを吹き飛ばした。
 
38 東 慶悟 5.5(64分OUT)
何回かチャンスに絡みながらも、あと一方のところで得点に結び付かない。コンディションは悪くないだけに、結果が欲しかった。
 
交代出場
FW
44 阿部拓馬 6(64分IN)
投入直後のヘディングシュートは左のポストに直撃。貴重なところでFKを取るなど、影のファインプレーがあった。
 
MF
17 河野広貴 6.5(72分IN)MAN OF THE MATCH
終盤の80分にFKから前田のゴールをアシスト。ここしかないというコースに蹴り込んだ技術は、掛け値なしにMOMに相応しい。
 
MF
27 田邉草民 -(78分IN)
献身的にボールを追ってどうにか局面を打開しようとしていた。前からプレスをかける姿勢も好感が持てた。
 
監督
城福 浩 6.5
ACL敗退直後の試合で結果を出した点は大きいだろう。途中出場の河野が大仕事をやってのけただけに、素直に拍手を送りたい。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

次ページ決定的なシュートはなく…。宇佐美はこの日も無得点に終わった。

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