開幕2戦で勝点1は最悪に近い結果。豪州はなぜ大苦戦? 10月の日本戦を前に徹底考察。正直に言ってしまえば…

2024年09月19日 河治良幸

バーレーンやインドネシアにとって守りやすいように見えた

北中米W杯アジア最終予選を戦っているオーストラリア代表。日本とは対照的にスタートでつまずいた。(C)Getty Images

 森保ジャパンは北中米ワールドカップ(W杯)アジア最終予選で、7-0、5-0と2連勝。快調なスタートを切った一方で、予選突破の有力候補と見られていたオーストラリアが苦しんでいる。

 ホームでバーレーンに敗れると、続くアウェーのインドネシア戦もボール支配率やチャンスの数で上回りながら、相手の堅守をこじ開けられずにスコアレスドロー。2試合で勝点1は最悪に近い結果だろう。

 もちろん前回の日本がそうであったように、ここから巻き返して日本の強力なライバルになってくる可能性も少なからずある。ただし、この2試合で見られた問題点は、チームの好不調で片付けられないことも確かだ。
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 守備に関して言うと、終盤に10人になったバーレーン戦でオウンゴールによる失点は喫したが、2試合で1失点という結果の通り、守護神マシュー・ライアンが支えるディフェンスが、目立った破綻を見せているわけではない。

 ただし、攻撃につなげる守備という意味では、ボールを高い位置で奪い切る守備が、日本のように徹底されているわけではなく、ボランチのジャクソン・アーバインやエイデン・オニールの守備位置も落ち気味ではある。

 やはり初戦のバーレーン、2試合目のインドネシアともに強力な前線の選手に縦のボールを当ててくると、下がりながら自陣で処理するシーンは増える。そこから裏返しでカウンターを打つことが少なく、まず自分たちがボールを保持してからのビルドアップで押し上げるスタイルは、バーレーンやインドネシアにとって守りやすいように見えた。

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