「しんどかった」町田の昌子源が紙一重の勝負を回顧。強さの根底にある“非日常から日常への変化”

2024年07月18日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「そうなのかなあ」という感覚

町田の強さの秘密について語ってくれた昌子。写真:サッカーダイジェスト

「本当に今日はしんどかった」

 東京ヴェルディに苦戦しながらも1-0と制した東京クラシックを振り返って、FC町田ゼルビアの昌子源はホッとした表情でそう言った。イージーなロストも多い中でよく守りきれたと、そんな印象もきっとあったのだろう。実際、試合終盤に決められてもおかしくないシーン(山見大登の至近距離からのシュート)もあり、昌子は「(谷)晃生のビッグセーブで助かったけど、紙一重じゃないですか」と話している。

 その紙一重が「サッカーだな」と思う部分も昌子にはあった。

「(東京Vがあそこで)決められないというのはもしかしたら今の順位(町田が首位で、東京Vが10位)に反映されているのか、流れがうちにあるのか、そういうことを感じました」

 その前の名古屋グランパス戦も東京V戦と同じく内容はそこまで良くなかったが、いずれも1-0と勝利。こうして結果がついてきているからこそ、「自信は間違いなくある」(昌子)。
 
「前半戦でやってきたことを自分たちで進化させようという意欲があって、自分たちは強くなりたいという意識は練習から出ている。そこは大きいと思います」

 練習に取り組む姿勢は毎日全力である。それが黒田剛体制下でのモットーだ。

「僕たちの練習を見にきたS級の方々が『すごいやるね、すごい強度、バチバチだね』と。でも、やっている僕たちからすれば『そうなのかなあ』という感覚で。キャンプから積み重ねてきてきついと思った時もありますけど、今ではそれが日常で、その強度に慣れています」

 非日常から日常へ。そうした変化が町田の強さを支えている部分なのかもしれない。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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