優勝後に岡崎が語ったレスターの強さ。「陽の目見ない選手たち。やるべきことをやれる集団だった」

2016年05月06日 田嶋コウスケ

チェルシー対トッテナムは「サポーターと同じような気持ちで見ていた」。

「奇跡の優勝」の当事者のひとりとなった岡崎。優勝が決定したチェルシー対トッテナム戦は、僚友とともに一喜一憂しながら見ていたという。(C) Getty Images

 リーグ優勝が決まった翌日のレスター市内。快晴に見舞われたその日の天気と同じように、晴れ晴れとした表情で岡崎慎司が取材陣の前に現われた。記者たちに「おめでとう」と声をかけられると、開口一番、「いまだになんだか信じられないですけどね。ピッチで優勝を迎えたわけではないので。それ(試合後)なら、『やったー』みたいな感じになって分かりやすいから」。
 
 話題は、ジェイミー・ヴァーディーの自宅で観戦したチェルシー対トッテナムの一戦に移った。
 
「あんなに別のチームのことを応援することもあまりないですし(笑)。応援というか、一喜一憂というか。(トッテナムが)2-0にした時は『切り替えて、また次の試合だな』と思った。
 
(チェルシーが)1点取った時は、『ここからだ!』と。サポーターと同じような気持ちで見ていたと思います。俺らも、ひとつになって戦っていたかな。(チェルシーの)2点目が入った時のボルテージが一番やばかった。『えー!そんなー!?』みたいな」
 
 優勝決定時は、チームメイトと肩を組みながら迎えた。「準備してという感じでした」。試合終了のホイッスルが鳴ると、ジャンプして声を上げ、狂喜乱舞した。
 

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