【ACL採点&寸評】浦和×浦項|ようやくデビューのイリッチはまずまずの出来。「3枚同時替え」は実らず、グループ2位通過に。

2016年05月03日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

痺れるビッグセーブで浦和を救った西川をMOMに選出。

リーグ戦から8人のスタメンを代えるターンオーバーを採用したが、勝利には結びつかなかった。

ACLグループステージ第6戦/5月3日/19:30/埼玉
浦和 1-1 浦項
前半 0-0
後半 1-1
得点者/浦和=ズラタン(88分)
    浦項=ヴェセリノヴィッチ(65分)

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【チーム採点・寸評】
浦和 5.5
 直前の名古屋戦から先発8人を変更、6人が今季公式戦初先発という思い切ったメンバーで臨んだ。ただ、すでにグループステージ敗退の決まっている浦項も主力組の多くが遠征に帯同せず。守備時に5-4-1とゴール前を固める割り切った戦い方に苦しめられた。
 
 序盤から球際に激しく当たりに行くなどプッシュを仕掛けたものの、30分頃からミスが目立ち始める。全体的にグッとスピードが上がらず、チャンスも散発に終わる。三人同時交代で流れを変えようと試みたものの打開し切れず。PKを1点ずつ奪い合い、同点に終わった。浦和はグループ2位通過で、決勝トーナメント初戦でFCソウルと対戦する。

【浦和|採点・寸評】
GK
MAN OF THE MATCH
1 西川周作 7
最終ラインとGKの間にできたスペースを狙われたが、素早く埋めて対応。前半終了間際に訪れたピンチの連続では、身体を張って切り抜けた。54分のパク・ソニョンとの1対1で見せたスーパーセーブには痺れた。

DF
4 那須大亮 5.5 (58分 OUT)
37分と54分にヘディングシュートを放ったものの、惜しくもゴールならず。ラインコントロールに若干のミスが見られた。

31 ブランコ・イリッチ 5.5(58分 OUT)
ようやく訪れた浦和でのデビュー戦。時間が経つにつれて周囲との連係も向上し、"進化"を遂げたのは収穫か。ただ守備時に相手のスピードに遅れ出し、途中交代となった。

33 橋本 和 5
43分に会場のため息を誘う鋭いミドルシュートを放ったが、枠を捉え切れず。プレースピードが単調で、攻撃参加した時はもっと大胆にプレーしても良かったか。
 
MF
7 梅崎 司 5
浦和らしい崩しから訪れた41分のチャンス。難しいボレーではあったが、枠に飛ばしたかった。77分、後半アディショナルタイムと、チャンスでのキックミスも目立った。
 
10 柏木陽介 6
キャプテンマークをつけてフル出場。まさにチームの中心となってコントロールした。初めての組み合わせとあって呼吸がなかなか合わなかったなか、ミドルやゴール前への飛び出しなども見たかった。

次ページ同点PKを沈めたズラタンは、「韓国のチームとの対戦とあって、熱のこもる一戦となった」。

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