【J1採点&寸評】横浜 0-1 湘南|PKのピンチに守護神・村山が神セーブ! 高山の1点を守り切った湘南が待望の今季初勝利!

2016年04月30日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

横浜――攻撃陣がまるで振るわず。失点に絡んだ名手・中澤は厳しく評価。

【警告】横浜=喜田(52分)、中村(64分)、中町(90+1分) 湘南=菊池(10分)、パウリーニョ(69分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】村山智彦(湘南)

【チーム採点】
横浜 5

前半はペースを握ったものの、湘南のハイラインプレスに手を焼く場面も。後半は早い時間帯に一瞬の隙を突かれて失点。1点ビハインドとなったその後は全体的に高く位置取って懸命に攻め立てたが、PKの絶好機も活かせず。痛恨のホーム2連敗となった。
 
湘南 6
試合の入り方は悪くなかった。ただ、時間の経過とともに押し込まれる展開に。それでも前半はスコアレスで凌ぎ、迎えた後半、巧みな動き出しで裏を取った高山がネットを揺らす。リードを得るとチーム全体の動きはさらに良くなり、横浜の猛攻にも屈せず、ノドから手が出るほど欲しかった今季初勝利を掴み取る。

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【横浜|採点・寸評】
GK
21 飯倉大樹 5.5
20分の際どいシュートは確実にキャッチしたが、高山の一撃は懸命なセービングも及ばずに失点。足もとの処理は安定していた。
 
DF
13 小林祐三 5.5
攻めあぐねるなか、クロスだけでなく中に切れ込む動きなど、攻撃に変化をもたらそうと奮闘。守備では、失点の場面では必死のスライディングも届かなかった。
 
22 中澤佑二 5
高山に裏を取られて、失点に関与。勝敗を大きく左右するプレーだっただけに、厳しく評価。つなぐ意識の高い丁寧なクリアは良かったのだが……。
 
15 新井一耀 5.5
ファビオの出場停止を受け、待望のJ1デビュー。最初は多少、浮き足立っていた印象だが、少しずつ落ち着きを取り戻す。スペースを狙ったフィードは悪くなかった。
 
23 下平 匠 5(76分OUT)
攻守両面で無難なプレーに終始。効果的な縦パスも入れられず、ノーインパクトのまま、途中交代を余儀なくされた。
 
MF
28 喜田拓也 5(58分OUT)
鋭い反応でルーズボールを回収。ただし、マイボールにした後のプレーに課題。相手の組織的なプレスにボール逸も目立った。
 
8 中町公祐 6
懸命なプレスバックでピンチを潰す。機を見て深い位置から飛び出すなど、攻撃と守備、シームレスなプレーで存在感を示した。
 
18 遠藤渓太 5.5
強引な仕掛けやシュートなど、思い切りの良さを存分に見せたが、精度が今ひとつ。終盤は左SBでプレーした。
 
10 中村俊輔 5.5
運動量は豊富で、高いキープ力でポゼッションを保ち、組み立ての中心に。ただ、ラストパスがブロックされるなど、フィニッシュワークに難を残した。
 
11 齋藤 学 5.5
縦の推進力は相変わらず。持ち味のドリブルで局面を前に動かし、攻撃に勢いをもたらしたが、決定的な仕事はできなかった。
 
FW
17 富樫敬真 5(57分OUT)
5試合ぶりのスタメン出場。しかし、与えられたチャンスを活かせず。積極的にボールを呼び込んだが、A・バイアの前でなにもできなかった。
 
交代出場
FW
9 カイケ 5(57分IN)
PKのチャンスも痛恨の失敗。齋藤の縦パスに抜け出し、クロスを供給したが、湘南の固い守備に撥ね返された。
 
MF
7 兵藤慎剛 6(58分IN)
中町とともに中盤の底でバランスに気を配りながら、攻撃をセットアップ。難しいシチュエーションの中での投入だったが、ベテランらしく冷静にタスクをこなす。
 
FW
16 伊藤 翔 -(76分IN)
カイケと2トップを組み、攻撃に圧力を加えようとしたが、奏功せず。思うようなパスが届かず、良い形でシュートが打てなかった。
 
監督
エリク・モンバエルツ 5
ビハインドを背負い、早いタイミングでカードを切ったが実らず。ホームで最下位のチームに今季勝利をプレゼントした。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

次ページ湘南――PK阻止の村山がMOM。チャンスを確実に仕留めた高山は守備でも貢献。

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