『NIKE MOST WANTED』のグローバルファイナルがパリで開幕。日本からは高梨起生と波田野海の18歳コンビが参加!

2016年04月29日 白鳥大知(サッカーダイジェストWEB)

40名以上のプロフットボーラーを輩出してきた一大セレクションだ。

パリで開幕した『NIKE MOST WANTED』のグローバルファイナルに、日本代表として参加した高梨起生(左)と波田野海(右)。世界中の猛者を相手にどんなパフォーマンスを見せるのか。(C)NIKE

 現地時間4月28日、フランス・パリ郊外にある国立サッカー研究所『クレールフォンテーヌ』で、『NIKE MOST WANTED』の「グローバルファイナル」が開幕した。
 
 同セレクションは20歳以下の選手の中から隠れた才能を発掘する世界規模のスカウトプロジェクトで、2010年のスタート以来(2012年までの名称は『NIKE CHANCE』)、トム・ロジッチ(セルティック/オーストラリア代表)やデイビッド・アッカム(シカゴ・ファイア/ガーナ代表)、イスマイル・ハマイダト(アスコリ/モロッコU-23代表)など40名以上のプロフットボーラーを輩出。今や世界でも名の知れた一大セレクションだ。
 
 この「グローバル ファイナル」の勝者は、イングランドに本拠を置くプロ養成機関『ナイキアカデミー』に入寮し、世界トップクラスの施設、コーチ陣、スタッフなどの下で半年間に渡ってエリート・トレーニングを受ける権利を得る。前年度には渡邊凌磨(前橋育英高校→早稲田大学)が、日本人としてはじめて「グローバル ファイナル」の勝者となった(その後、練習参加を経てドイツのインゴルシュタットU-23と契約を結び、『ナイキアカデミー』には入寮せず)。
 
 今回、クレールフォンテーヌに"日本代表"としてやって来たのは、国内セレクションを勝ち抜いたMF高梨起生(尚志高校→流通経済大学)とMF波田野海(聖和学園高校卒)の18歳コンビ(いずれも今春に高校を卒業)。前者は名門・尚志高校で10番を背負い昨年の全国高校総体では優秀選手に選出されたトップ下/ボランチで、FW西村光明(履正社高校→鹿屋体育大学)の怪我によって繰り上げでチャンスを掴んだ後者はドリブル突破が武器の技巧派ウイングだ。
 
 ともに4月27日に現地入りし、28日午前中はスタッフに許可をもらって2人で自主トレ。ボールの感触を確かめながら、コンディションを整えた。
 
 午後のオープニングセレモニーでは、まず『ナイキアカデミー』の概要(志向するスタイルや戦術、環境面、プロクラブとの対戦実績、過去に58名のプロ選手を輩出していることなど)が説明される。そして、ジョン・グッドマン監督は世界中から集結した39名(同日夜に1名合流し計40名が参加)をこう激励した。
 
「まず、熾烈な国内セレクションを勝ち抜いて、このグローバルファイナルまで来れたことに自信を持ってほしい。プレーの個性、学ぶ姿勢、やる気、そして人間性など様々な側面でみんなを見ていきます。フットボーラー、そして人間としての個性を存分に発揮してください」

次ページインテンシティーの面でもいかにアピールできるかが鍵に。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事