【J1展望】1stステージ・9節|浦和 – 名古屋|リーグ4試合連続“2-1”、そのうち逆転劇3回。守りに入ったほうが負ける! 小倉監督も「真っ向勝負宣言」!!

2016年04月28日 サッカーダイジェスト編集部

浦和――KLMだけじゃない、TIZもスタンバイOK!

故障者/浦和=なし 名古屋=田鍋、青木、楢﨑 
出場停止/浦和=なし 名古屋=イ・スンヒ 

J1リーグ1stステージ・9節
浦和レッズ – 名古屋グランパス
4月29日(金・祝)/14:00/埼玉スタジアム

浦和レッズ

1stステージ成績(8節終了時):1位 勝点19 6勝1分1敗 13得点・5失点
 
【最新チーム事情】
●5節以来の首位浮上にも淡々。柏木は「大事なのは次の試合」と気を引き締める。
●「スイッチを入れる」と、武藤は"前輪駆動"を誓う。
●GW初戦、疲れを見せず関根は「たくさんの方に観てほしい」と来場を呼びかける。
●KLMだけじゃない! 「TIZもいます」。
 
 
【担当記者の視点】
 前節の川崎戦で勝利し、5節以来3試合ぶりに首位に浮上した。しかし柏木は「厳しい試合で、結果を出した次こそ大事になる」と強調。199㌢の長身FWシモビッチを前線に置く名古屋に対し、「高さとスピードが武器。難しい試合になる」と警戒する。
 
 ロングボールを楽に蹴らせないためにも、川崎戦(○1-0)で鋭く質も高かった、ボールを奪われたあとの強烈なミシャプレスを継続したいところだ。前節に決勝ゴールを叩き込んだ武藤は言う。
 
「自分たちが前に出て行くことで、最終ラインも上げられる。スイッチを入れるのは僕たち」
 
 もちろん狙うはゴール。ただし、攻撃的なポジションの選手たちこそ、守備の役割が大きいと話していた。
 
 連戦が組まれるゴールデンウィークに突入。この試合でも、数多くの家族連れなどファンやサポーターが訪れることが予想される。

 タッチライン沿いでスタンドからの大きな声援を浴びる関根は連戦の疲れもなんのその。「調子はいいですよ」と笑顔を浮かべる。「見ていてワクワクするサッカーができている。たくさんの人に見てほしい」と、攻撃的なサッカーの生観戦を呼びかけていた。
 
 一方、興梠、李、武藤のKLMトリオをはじめ、主要メンバーに連戦の疲労が蓄積しているのも事実。「TIZ(高木、石原、ズラタン)もいますよ」とは高木。「チームの勝利は大事だけど、自分も存在感を示さなければ」と意気込んでいた。
 
 最近2年間のリーグ4試合は、すべてスコアが2-1。そのうち、3試合で逆転劇が起きている。先制逃げ切りは、昨季第1ステージ7節でのホームゲームのみ(浦和は関根と武藤、名古屋は田中輝希が得点)。今回も守りに入ったら、劣勢を強いられそうだ。

 試合終盤には、川崎戦のように徐々にスペースが生じてきそうである。そこで途中出場の選手たちがスペースを消して、逆に相手の間隙を突いてもう一度チームに勢いを与えられるかが勝利への鍵となりそうだ。
 

次ページ名古屋――大卒ルーキー和泉と高橋が2戦連続スタメン。ボランチに小川起用へ。

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