見た目以上にキツく、地味な作業。それでも藤尾翔太と平河悠がハイプレスを敢行する理由。「疲労度は半端ないですよね?」との問いに2人は…【FC町田ゼルビア】

2024年06月06日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「行っても行ってもハマらない時は…」

ハイプレスでの貢献も見逃せない藤尾(左)と平河。写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)

 FC町田ゼルビアが5-0と東京ヴェルディに快勝した後、DFの昌子源はハイプレスの効果について次のように話した。

「フォワード2人、サイドの2人がハイプレスでパスコースを限定してくれて、ボランチの2人も積極的にボールを奪ってくれるから、後ろは守りやすいです」

 ハイプレスを継続的にやる。これは見た目以上にキツく、地味で辛い作業を実践している当人たちはどう考えているのかを知りたく、FWの藤尾翔太と平河悠に訊いた。「あのハイプレス、疲労度は半端ないですよね?」と。すると、藤尾が素早く反応してくれた。

「上手くハマっている時はそこまで疲労は溜まりません。ただ、行っても行ってもハマらない時や、行ってかわされるケースが増えると疲労度は高くなります」

 平河も藤尾と同じような感想を抱いていた。

「センターバック、キーパーが上手いと(ハイプレスがハマりにくくて)きついと思う時はあります」
 
 ただ、ふたりのプレッシャーがあるからこそ敵の攻撃は遅れるわけで、たとえかわされたとしてもそのハイプレスは決して無駄ではない。

 藤尾は言う。

「(黒田剛)監督に求められている仕事はしっかりとやります」

 平河も続く。

「ハイプレスをやってこその町田なので、サボらずやりたいです」

 彼らの献身的なスタンスが町田を首位に導く原動力の一部になっている。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)


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