４月10日にアウェーでサンダーランドを２－０と撃破。文字通りの速攻からエースのヴァーディーがいずれもゴールを陥れ、その結果、レスターは勝点を72に伸ばした。
 
　プレミアリーグの29節から５試合続けて完封勝利と、勢いのひと言だけで表現できないほど今季のレスターは強い。この数試合の戦いぶりで注目すべきは、鉄壁の守備陣だろう。
 
　守護神のシュマイケル（ペーター・シュマイケルの息子）、元ドイツ代表のフートあたりは身体を張ったディフェンスでゴールを死守し、センターハーフのカンテは抜群の運動量と危機察知力を武器にピンチの芽を摘む。中盤も含めた連動した守備はまさに強固で、大崩れする気配はない。
 
　レスターがここから失速するとしたら、その堅守が崩れた場合だ。例えば、次節のウェストハム戦で先制される展開になれば……。ウェストハムには前節のアーセナル戦でハットトリックを決めた大砲キャロルがいるだけに、レスターが苦戦する可能性は十分にある。
 
　チャンピオンズ・リーグの出場権を目指すウェストハムは、それこそ死に物狂いで戦うはずだ。レスターに求められるのは、そうした相手に隙を見せないパフォーマンス。無失点という自信を拠りどころにして、零封を目指してもらいたい。
 
　ウェストハムを下せば、栄光へのカウントダウンが本格的に始まる。果たして、このまま逃げ切れるのか。トッテナム、アーセナルを含む上位３チームの残り５節の対戦相手を紹介したい。