【W杯アジア最終予選】日本は組分けに恵まれたのか? ハリルジャパンの進化を測る意味で“ひとつの物差し”になる試合は──

2016年04月13日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

日本が過去に苦戦してきた中東勢は3か国ずつ分かれた。

2次予選では決定的な仕事をやってのけた本田だが、最終予選でも違いを見せつけられるか。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 ワールドカップ・アジア最終予選の組分け抽選会が4月12日に行なわれた。グループBに入った日本にとって、果たして恵まれた組分けとなったのだろうか。

【グループ組分け】※カッコ内はFIFAランク
グループA
第1ポット:イラン(42位)
第2ポット:韓国(57位)
第3ポット:ウズベキスタン(66位)
第4ポット:中国(81位)
第5ポット:カタール(83位)
第6ポット:シリア(110位)

グループB
第1ポット:オーストラリア(50位)
第2ポット:日本(57位)
第3ポット:サウジアラビア(60位)
第4ポット:UAE(68位)
第5ポット:イラク(105位)
第6ポット:タイ(119位)

 正直、判断しにくい。日本が苦手という印象もある中東勢はどちらも3か国(グループAはイラン、カタール、シリア。グループBはサウジアラビア、UAE、イラク)、2次予選で首位通過したチームも4か国ずつ(グループAはイラン、韓国、ウズベキスタン、カタール。グループBはオーストラリア、日本、サウジアラビア、タイ)と、"どっちもどっち"という印象だ。

 対戦スケジュールを見ても、ホームゲームとアウェーゲームが交互に組まれている。ホーム2連戦から始まった前回の最終予選に比べればメリットは大きくないように映るだけに、グループA、Bのどちらが恵まれているかを判断するのは難しい。

 とはいえ、初戦をホームで戦えるのはやはり大きい。

 明らかに格下揃いだった2次予選とは違い、ここからは本大会を含めて初戦が大きなポイントになる。仮にホームでいきなりUAEに黒星を喫した場合は、一気に暗雲が垂れ込めるはずだ。

 前回の最終予選での首位通過は、ホームでオマーンとヨルダンにいずれも快勝し、勢いに乗れたこその結果だった。その"勢い"を生む意味でも、UAEとのホームゲームは絶対にモノにしなければならない。

【対戦スケジュール/グループB
1節/16年9月1日 日本×UAE
(他の2試合:オーストラリア×イラク、サウジアラビア×タイ)
2節/16年9月6日 タイ×日本
(他の2試合:イラク×サウジアラビア、UAE×オーストラリア)
3節/16年10月6日 日本×イラク
(他の2試合:サウジアラビア×オーストラリア、UAE×タイ)
4節/16年10月11日 オーストラリア×日本
(他の2試合:イラク×タイ、サウジアラビア×UAE)
5節/16年11月15日 日本×サウジアラビア
(他の2試合:UAE×イラク、タイ×オーストラリア)
6節/17年3月23日 UAE×日本
(他の2試合:イラク×オーストラリア、タイ×UAE)
7節/17年3月28日 日本×タイ
(他の2試合:サウジアラビア×イラク、オーストラリア×UAE)
8節/17年6月13日 イラク×日本
(他の2試合:オーストラリア×サウジアラビア、タイ×サウジアラビア)
9節/17年8月31日 日本×オーストラリア
(他の2試合:タイ×イラク、UAE×サウジアラビア)
10節/17年9月5日 サウジアラビア×日本
(他の2試合:イラク×UAE、オーストラリア×タイ)

次ページ最終節のサウジアラビア戦を消化試合にする意味でも…。

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