決勝弾を奪われた元チームメイト柏FW木下康介に浦和GK西川周作がかけた言葉。試合後の温かな光景

2024年04月13日 本田健介(サッカーダイジェスト)

木下からメッセージも受け取る

柏と浦和の一戦は1-0で柏に軍配。かつて浦和でもプレーした木下が決勝弾を奪った。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

[J1第8節]柏 1-0 浦和/4月12日/三協フロンテア柏スタジアム

 J1の8節では4月12日の金曜日に"金J"として、柏と浦和が対戦。ホームの柏が途中出場のFW木下康介の決勝弾で1-0と勝利を手にした。

 木下と言えば、ヨーロッパでの挑戦を経て、2021年には浦和でプレーしただけに、柏のCB犬飼智也とともに古巣対戦となった。

 その一戦で、しかも先輩の浦和GK西川周作から奪ったゴールは、やはり感慨深いものとなったようだ。柏の10番、マテウス・サヴィオの右からのクロスに上手くボレーで合わせた木下はこう振り返る。

「尊敬するキーパーですし、長い間活躍している周作さん相手に奪えたゴール。素直に嬉しいです」
【動画】柏×浦和のハイライト
 
 一方、後半には相手のヘッドをビッグセーブした西川は、やはり守護神として悔しそうな表情を浮かべる。

「試合中には相手に誰がいようが、そんなに考えてはいないですが、康介の場合はシュート練習を一緒にやってきた仲なので、彼のシュートセンス、上手さは警戒していた分、ああやって押し込む力を見せつけられました。今日は決められてしまいましたが、次は必ず無失点で抑えられるように頑張りたいですね」

 ただし、試合後には、温かい光景もあった。

 ふたりは再会を喜びながら、西川は「お互いを称え合いました。康介の成長も感じて、声をかけましたね」と話す。

 そして西川はおどけてもみせた。

「康介からは宇賀神(友弥)選手に『頑張ってください』というメッセージをもらいました。ふたりは仲が良かったので。それをしっかりと伝えたいと思います」

 悔しさと後輩の成長を感じながら、西川はスタジアムを後にした。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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