【J1採点&寸評】福岡×新潟|2試合連続ゴールで勝利を導いた田中がMOM。福岡は精度不足が響き、初勝利ならず

2016年04月02日 橋本啓(サッカーダイジェスト)

福岡――前線で起点となったウェリントンを筆頭に、複数人が及第点の出来を見せたが…。

【警告】福岡=為田(45分)、鈴木(90分) 新潟=小林(36分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】田中達也(新潟)

【チーム採点・寸評】
福岡 5.5
ウェリントンを起点に、狙いどおりに攻撃の形を作るも、最終局面で精度を欠いた。GKとDFの連係不足も反省材料。
 
新潟 6.5
トドメを刺せなかったとはいえ、4試合で11失点を喫していた守備に改善の兆しが見えてきたのは光明だろう。

【J1 PHOTOハイライト】1stステージ・5節 福岡 0-1 新潟​

福岡|採点・寸評】
GK     
23 イ・ボムヨン 5
後半は集中力が途切れ、DFとの連係不足から「あわや」というシーンを招く。焦りからか、前線へのフィード力も次第に低下した。

DF     
20 キム・ヒョヌン 5.5
迫力あるエアバトルを展開。相手へのマークもそつなくこなしていただけに、失点時に隙を突かれてしまったのは悔やまれる。

26 田村 友 6
要所はしっかりと抑えた。時折持ち場を離れ、中盤でのつなぎにも関与して攻撃の起点にもなる。

19 堤 俊輔 6HT OUT
戦術的な理由で前半のみでピッチを去るも、パフォーマンスはまずまず。力強い対人守備で指宿を自由にさせなかった。
 
MF
22 中村北斗 6
果敢にオーバーラップを繰り返し、攻撃に厚みを加える。38分にはボレーシュートを放つなど、積極性は見せた。

18 亀川諒史 5.5
終盤に果敢な突破でチャンスメイク。「最初から縦に仕掛ければよかった」と反省したように、前半からその貪欲さを見せたかった。

15 末吉隼也 6
球種を使い分けながら、確実に味方へつなぐキックの精度は見事。24分には、ハーフウェーライン付近からロングシュートを狙い、会場を沸かせた。

33 鈴木 惇 6
攻守の切り替えが良く、速攻時には正確なパスで起点に。中盤の底をカバーし続けた献身性も見逃せない。

10 城後 寿 5.575分 OUT
見せ場は少なく、後半に途中交代。相手のパスコースを限定させるなど、チームプレーには徹していた。

13 為田大貴 5.566分 OUT
前半から飛ばし過ぎたせいか、後半はややスタミナが落ちた。崩しの局面で、パスではなく、もっとシュートを選択しても良かったか。

FW     
17 ウェリントン 6
前線でのキープ力だけでなく、積極的なプレスでも存在感を顕示。セットプレーでは、高さも脅威となった一方で、チャンスを逸する場面も……。
 
交代出場
MF
 金森健志 5.5HT IN
持ち前の突破力を活かしながら、前線をかき回す。ただし、相手の急所を突けず、徐々にトーンダウンした。
 
FW
11 坂田大輔 5.566分 IN
亀川と息の合ったパス交換を見せていたが、それ以外ではあまり目立たず。シュート0本に終わる。

FW
14 平井将生 5(75分 IN
必死に味方からボールを呼び込んでいたが、DFに動きを読まれていた。相手を惑わす工夫が欲しかった。
 
監督
井原正巳 5.5
後半、システムを変えて「攻め」に出たように、意図する形は明確に伝わった。ただし、相手に決定打を与えるまでではなかったのも確かだ。

次ページ新潟――殊勲の田中に加え、無失点に貢献した大野、増田らも高く評価。

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