アジア杯では一度もなかった“遠藤抜き”の中盤。主将は守田と田中のダブルボランチをどう見たのか

2024年03月23日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

「もうちょっとサイドをシンプルに」

北朝鮮戦で58分からピッチに立った遠藤。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 日本代表は3月21日の北中米ワールドカップ・アジア2次予選で、北朝鮮と国立競技場で対戦。開始2分にMF田中碧が決めた鮮やかなシュートが決勝弾となり、1-0で勝利を飾っている。

 この一戦で、主将の遠藤航はベンチスタートとなり、ダブルボランチは守田英正と田中碧が組んだ。

 遠藤は週末のFAカップ準々決勝マンチェスター・ユナイテッド戦で延長戦を含む120分間プレーしており、コンディションを考慮され、おそらく5日後の2戦目(中止が決定)で先発予定だったのだろう。

 ただ、後半にやや押し込まれて、落ち着かない展開となったため、58分から守田に代わって途中出場を果たしている。
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 ベスト8敗退に終わった先のアジアカップで、遠藤は全5試合にフル出場。田中碧が選外となったうえ、苦戦が続いて、交代や温存ができなかったのはひとつの課題となった。

 そんなキャプテンは、守田と田中が組んだダブルボランチをどう見たのか。「お互いにポジションを見ながらポゼッションも守備もやれる2人だと思うし、そんなに違和感はなかった」と評している。

 また自身がプレーしなかった前半のチームの出来は、「入り方は良かったと思いますし、1点取れたのも非常に大きかった。その後も自分たちのペースが続くかなみたいのはありましたけど」と話し、こう続けている。

「(相手は)ブロックを引いた中でも、球際というか、縦に入ったボールに対してかなり厳しくきていたんで、もうちょっとサイドをシンプルに使ったりとか、(上田)綺世が何回か裏抜したりというのもありましたけど、ああいうボールをシンプルにもうちょっと入れてもよかったのかな」

 タフなプレミアリーグで、強豪リバプールの主力としてプレーしているだけに、今後もコンディションが万全でない時はあるだろう。もちろん課題もあるが、"遠藤抜き"でもタフな相手にリードを奪えたのはひとつの収穫だ。

取材・文●江國森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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