なぜ苦戦? 北朝鮮の罠にハマったのか、それとも墓穴を掘ったのか。南野拓実のコメントから判断すると…

2024年03月22日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

最終ラインを担った菅原由勢が感じたこと

攻撃陣の課題を指摘した南野。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 2024年3月21日、日本代表が北中米ワールドカップのアジア2次予選で北朝鮮代表を相手に苦しみながらも1-0と勝利した。結果はともかく、満足できる試合内容では決してなかった。

 なぜ苦戦したのか。

 4-2-3-1システムのトップ下で先発出場した南野拓実は「チャンスがありながら2点目を取れなかったからこそ試合運びが難しくなった」とコメント。攻撃陣としての課題はそこで、南野は「僕自身もミスが多かった」と反省している様子だった。 

 相手の罠にハマったのか、それとも墓穴を掘ったのか。南野のコメントから判断するなら、自分で自分の首を絞めた印象が強い。前半、堂安律がGKとの1対1を制していれば、あるいはまた違う試合展開になったかもしれない。  

 左サイドバックを担った伊藤洋輝らは「ゼロで抑えて、ホームでしっかり勝てたことは良かった」と言うが、そう評価できる一方で、当然ながら「中身を見たら突き詰められる部分はある」(菅原由勢)。
 
 後半は守備も盤石とは言い難かった。ロングボールを放り込んできた北朝鮮に対して、菅原は日本の対応の甘さを指摘した。

「チームとしてのコンパクトさを保つために、どこに最終ラインを設定するのかディフェンダーのひとりとしてもっとコミュニケーションを取ってやれることがありました。弾き返して、流れを渡さないことが必要だと僕自身は感じました」

 この日に出た課題を続くアウェーゲームで多少なりとも修正できるだろうか。2次予選突破が見えてきた現状では内容へのこだわりも示したい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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