平壌開催中止は南野拓実も「初めて」の緊急事態。ただ、「おそらく平壌での試合が僕らにとって…」

2024年03月22日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「選手たちよりもスタッフのほうが…」

試合後、平壌開催中止を受けて感想を述べてくれた南野。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/JMPA代表撮影)

 2024年3月21日、北中米ワールドカップのアジア2次予選で北朝鮮代表と対戦した日本代表が1-0と勝利したあと、衝撃のニュースが舞い込んできた。同26日に予定されていたアウェー北朝鮮戦の平壌開催中止が決まったのだ。

 この緊急事態を知らされた南野拓実は平壌開催白紙について聞かれるとまず「できる準備をするだけ」と回答。続けて「どうなるか分からないので、とりあえずしっかりリカバリーすることに努めたい」とコメントした。

 どこで試合をやるかも不透明、そもそもゲームが行なわれるかも怪しくなってきた状況である。不安はないのか?

「なでしこジャパンも似たような状況というのは聞いていたし、メンタル的な準備はチームとしていたので、どうなっても良い準備をしたいです。おそらく平壌での試合が僕らにとって一番難しいシチュエーションだったと思うので、はい、とにかく良い準備をしたいですね」

 たまらず、訊いてみた。「クラブシーンも含め、ここまで試合会場が決まらないことはありましたか?」と。すると、南野は「初めてです」と即答。

「そういう可能性があり得るというのは分かっていたし、選手たちよりもスタッフのほうがバタバタしているはずなので、どうなるか見守るしかないです」
 
 アジアカップ後、中0日で試合をした経験がある南野。その時はどうメンタルを整えたのか。

「(メンタル的に)なるべく早く試合をやったほうがいいと思っていて、あの時は。チームのスタッフに連絡して、試合に出れる可能性があって、監督が使ってくれるなら帰りたいと。そういう話し合いをしました」

 どうなるのか分からない状況は「相手も一緒」だという南野は再度、「良い準備をするだけです」とその点を強調していた。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【記事】よもやの平壌開催白紙。北朝鮮戦後に知った主将の遠藤航はどう受け取った?「とにかくやるつもりで準備する」

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