「嫌なチーム」新エースと呼ぶに相応しい活躍の荒木遼太郎が警戒するJ1クラブは?【FC東京】

2024年03月23日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

「プレーを見てもらうのが好き」

荒木は浦和戦でゴールなるか。写真:塚本侃太(サッカーダイジェスト写真部)

 新エースと呼ぶに相応しい活躍だ。セレッソ大阪とのリーグ開幕戦でいきなり2ゴールを決めると、続くサンフレッチェ広島戦で華麗な同点弾。3節のヴィッセル神戸戦で沈黙したものの、直近のアビスパ福岡戦で追加点を奪っている。

 加入1年目にして前線のキーマンになっている荒木遼太郎は、ここまでのプレーを振り返って「試合に出られることが幸せ」とコメント。昨季に鹿島アントラーズで出番に恵まれなかった悔しさがあったからだろう。FC東京でピッチに立てる喜びを改めて感じているという。

 C大阪戦からピッチで堂々と振る舞っている背景には、「お客さんがいればいるほど自分のプレーを見せたい」というスタンスがある。「プレーを見てもらうのが好き」という荒木にとって、格好の舞台になりそうなのが国立競技場でのホームゲーム、4月3日の浦和レッズ戦(6節/キックオフは19時30分)だ。おそらく大観衆が詰めかけるはずで、荒木が燃えないわけがない。

 ちなみに、FC東京は2月17日の浦和との練習試合で2-1(45分×4本)と勝利。当時のゲームを振り返って、荒木は浦和について「嫌なチーム」と言っていた。

「メンバーは凄いし、ビルドアップが上手かった。チームの完成度が高まるとさらに嫌ですね」と警戒していた。
 
 トップ下かCFが主戦場の荒木が浦和戦で対峙するのは、おそらくマリウス・ホイブラーテンとアレクサンダー・ショルツのCBコンビだ。「ふたりとも嫌な選手ですが、相手の弱点を見ながらプレーしたい」と荒木は意気込む。

 3月30日の川崎フロンターレ戦、4月7日の鹿島アントラーズ戦、さらに東京ヴェルディ戦、FC町田ゼルビア戦と関東勢との戦いが続くFC東京。首都クラブの誇りを示す意味でも、勝利を掴みたい。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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