「佑都君に頼っているようじゃダメ」37歳長友のサプライズ招集に板倉滉が語った“本音”「日本代表を強くしていく上では自分たちの世代が...」

2024年03月19日 江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

長友は「本当に覇気がなかった」と指摘

アジアカップでは本領を発揮できなかった板倉。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 日本代表は、北中米ワールドカップ・アジア2次予選で、北朝鮮との2連戦に挑む(3月21日にホーム、26日にアウェー)。

 そのメンバー発表で最も驚きを与えたのが、カタール・ワールドカップ以来の選出となった長友佑都の復帰だった。

 左SBの中山雄太が故障で招集できない事情があったとはいえ、37歳のSBを再招集した理由は、やはり精神面が小さくないだろう。

 史上最強ともてはやされながら、まさかのベスト8敗退に終わった先のアジアカップでは、敗れたイラン戦後にDFの冨安健洋が「自分も含めて熱量が足りない」と指摘した通り、戦う気持ちが100パーセントでなかった。失点後に誰もチームを鼓舞せずに静まるシーンも散見された。

 実際、長友もアジアカップを見て、「本当に覇気がなかった」と指摘している。
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 北朝鮮戦に向けて始動した18日の練習後、取材に対応したボルシアMGのDF板倉滉は、「冨安選手が熱量が足りないと言い、長友選手が来て雰囲気が変わっていると思うがどう思うか」と質問を受けると、率直な思いを明かした。

「そうですね。ただ、佑都君に頼っているようじゃダメだと思いますし、これから日本代表を強くしていく上で、やっぱり自分たちの世代がっていう思いがすごく強い」

 27歳のCBは、「もちろん佑都くんが帰ってきてくれて、実際に会えたときも嬉しかった」と話しつつも、「そこに頼らずに、自分たちがっていう思いは忘れてはいけいけない」と口にした。

 大ベテランのサプライズ招集は、反面、頼らざるを得ない状況を作ってしまった自分たちの不甲斐なさのせいだという思いがあるのだろう。故障明けの冨安も選外となっただけに、板倉にはDFリーダーとしての頼もしい姿を見せてほしい。
 
取材・文●江國 森(サッカーダイジェストWeb編集部)

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