鉄人・遠藤航が120分フル出場のリバプール、マンUとの死闘に敗れてFA杯敗退。クロップ最終年で4冠の夢が潰える

2024年03月18日 サッカーダイジェストWeb編集部

猛攻を浴びて10分に先制を許す

リバプールとマンUが激闘を繰り広げた。(C)Getty Images

 現地時間3月17日に開催されたFAカップ準々決勝で、リバプールはマンチェスター・ユナイテッドと敵地オールド・トラフォードで対戦。遠藤航がいつも通り、中盤の底で先発した。

 ヨーロッパリーグから中2日のリバプールは、中7日と休養十分のユナイテッドに立ち上がりから猛攻を浴び、10分に先制を許す。ガルナチョのシュートを守護神ケレハーがセーブし、ゴール前でふわりと浮いたところに、いち早く反応したマクトミネイに詰められた。

 いきなりビハインドを負ったなか、18分に鋭い切り返しでラッシュフォードを翻弄したソボスライのお膳立てから、ゴメスがペナルティエリア内で右足を振り抜くも、大きくクロスバーの上を越える。

 迎えた37分、ゴール前でインターセプトした遠藤が、サラーからペナルティエリア内でリターンパスを受けると、冷静なフィニッシュでネットを揺らす。喜びを爆発させてガッツポーズを見せるが、サラーの位置がぎりぎりでオフサイドとなり、得点は取り消しとなる。

 それでも44分にマカリステルが強烈なシュートを突き刺し、1-1とする。

 勢いに乗ったアウェーチームは、その3分後に一気に逆転。ヌニェスのシュートをGKオナナが弾いたところを、サラーが難なく流し込んだ。

 2-1で折り返すと、60分にソボスライがペナルティエリア手前で、ブルーノ・フェルナンデスに倒され、FKを獲得。マカリステルがカーブをかけたシュートで狙うが、ボールは落ち切らず、枠を外れる。
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 71分には両チームが最初の選手交代。リバプールがソボスライを下げ、エリオット、ユナイテッドがホイルンドとワン=ビサカに代え、アントニーとマグワイアを投入する。

 すると87分、そのアントニーに振り向きざまのシュートを決められ、ホームサポーターの大声援を受けるレッドデビルズに土壇場で追いつかれる。

 このまま2-2で延長戦に突入。103分には90分の終了間際に続き、ラッシュフォードに決定機を作られるが、シュートは外れたうえ、オフサイドの笛が吹かれる。

 追いつかれて以降、劣勢の展開を耐え凌いでいたアウェーチームは、105分にエリオットのシュートが、ブロックに入ったエリクセンの足に当たってゴールイン。再び勝ち越しに成功する。

 しかし、大注目のビッグマッチはこのままでは終わらない。112分に再三チャンスを逃していたラッシュフォードに流し込まれ、3-3となる。

 ユナイテッドの勢いを止められず、120+1分にもカウンターからディアロのシュートで被弾。痛恨の逆転ゴールを浴び、3-4でタイムアップの笛が吹かれた。

 プレミアリーグ、ヨーロッパリーグ、すでに制したリーグカップと合わせ、クロップ体制ラストイヤーで4冠を目ざしたリバプールだが、FAカップは敗退となり、その夢が潰えた。

 なお、遠藤は驚異的なスタミナを活かし、フル出場で大奮闘。鉄人ぶりを発揮した。 

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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