「日本戦は目の色が違う」「普段出さない力を発揮する時がある」不気味に映る北朝鮮代表。3月のW杯予選を鄭大世が展望「強かに5バックで守る」【日本代表】

2024年03月04日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

元北朝鮮代表FWの独自見解

アジアカップで弱点を露呈した日本代表。3月の北朝鮮戦ではどんなパフォーマンスを見せるのか。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 2024年3月に北中米ワールドカップのアジア2次予選が再開される。グループBで首位に立つ日本は3月21日、26日と北朝鮮との連戦に挑む。これを受け、元北朝鮮代表FWの鄭大世氏は「ちょっと分からない。そんな簡単に(日本は)勝てないと思います」と独自の見解を示している。

「戦力、組織力は間違いなく日本が上です。ただ、それだけでは分からない。実際、僕が代表に選ばれていた頃、ザックジャパンに勝っているし。ザックジャパンの初黒星は僕らだったので」

 2011年11月のワールドカップ・アジア3次予選で日本は北朝鮮に0-1と敗れている。

「この試合もそうですが、(北朝鮮代表は)普段出さない力を発揮する時がある。正直、精神論は古いですよね。でも、その精神論がここまで力を与えるんだというぐらい変化する。日本は同じ東アジアのライバルで、超が付くほど気合いが入ります。なので、今回は強かに5バックで守ると思います。ガチガチに守ってカウンターを狙ってくるはず。ロングボール一辺倒でやってきてもおかしくないですよね」
 
 そうなると、日本代表の弱点がアジアカップに続いて露呈する可能性はあると、鄭大世氏はそう指摘する。

 アジアカップでイラン、イラクが示したのは「こうすれば日本は倒せる」という見本。攻撃面でロングボールを有効活用しつつ、守備面では日本にカウンターを仕掛けさせない。そういう戦い方を北朝鮮もしてくるかもしれない。

 北朝鮮代表として戦った経験から言えば、「日本と韓国と試合をする時は特別でした」(鄭大世)。

「選手たちの気合いの入れ方は半端じゃなかった。そこまで変わるんだったら、普段からもっと頑張れよと思うぐらい、目の色は違った」 不気味に映る北朝鮮代表。果たして、森保ジャパンは勝利を掴めるか。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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