「客観的に守田選手の発言が白か黒かで判断した時に…」鄭大世の刺激的かつ独自の見解「本人の前だったら言えないけど」

2024年03月02日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

守田の「メンタルは相当強い」

プレーにも発言にもブレがない守田。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部/現地特派)

 大きな反響を呼んだ「守田発言」。「チームとしてどういう動かし方をして、どこを狙うか明確にしないといけない。もっと色々と外から提示してほしい」との主張に対し、元Jリーガーの鄭大世氏は刺激的かつ独自の見解を示す。

「選手の立場として上に逆らってはいけない。その点からすればあの発言は正しいとは思いません」

「あくまで私見ですが、守田選手は海外に出て、チャンピオンズリーグに出場して、そこで活躍して、自信が溢れているから監督を批判しても大丈夫だろうという心の余裕があるから、そういう発言が出ちゃう。その気持ちは分かります」

 本来なら、鄭大世氏が守田本人と議論するのがフェアだろう。しかし、鄭大世氏は「本人の前だったら言えないですけど」と断言。そのうえで、「守田選手の自信がポロッと溢れて線をこえてしまった話だと個人的には思っています」とも話してくれている。

 ちなみに、守田は自身の発言の反響を受けてX(旧ツイッター)でこう反応した。

「半ば諦めてる人もいるように見えるしそう感じる時がある。僕は違う、言い辛いことも発言するしその責任も同じように持ってる。だから全くあの発言に後悔はない。今よりもっと成長したい、良くしたいと思うだけ。本当全部勝ちたいです。 とにかく、、日本サッカーはここからでしょう」
 
 このXでの発言に対し、鄭大世氏は「守田選手はメンタルが相当強い」とコメント。

「川崎時代(の守田を見て)も、ミスしても次のプレーにほとんど影響しない。僕があの発言をしたら『あっ、言っちゃった。どうしよう、監督に謝ろう』って。謝ったほうが楽と思いますけど、守田選手は違う。自分の言葉に責任を持つという心の強さがある。本当にブレないし、それがプレーの安定感を生んでいる」

 それでも、鄭大世氏は「客観的に守田選手の発言が白か黒かで判断した時に」と言って、こう続けた。

「監督の批判をしてしまったら、それは越権行為だし、自分がやるべき仕事ではない。選手はポーカーで配られるカードと一緒です」

賛否がありそうな鄭大世氏の見解だが、これはこれでひとつの見方である。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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