「どうするかを紗希さんと話して...」なでしこ北川ひかる、先制点の起点となったFKの狙いは?「本当に良いボールが蹴れて良かった」

2024年02月28日 手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

久々の先発で存在感

北朝鮮戦で好パフォーマンスを披露した北川。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

 なでしこジャパンは2月28日、パリ五輪・アジア最終予選の第2戦で北朝鮮女子代表と国立競技場で対戦し、2-1で勝利。今年7月に開幕する本大会への出場権を獲得した。

 この試合で、2017年以来のなでしこジャパン先発を飾ったのが北川ひかるだ。左ウイングバックを務めた北川は、序盤から積極的に仕掛けると、攻撃の起点となる鋭い縦パスを供給するなど、随所で存在感を示した。

「自分がウイングバックで入って、縦パスを入れたり、自分らしく良いプレーをしたいなと思っていた。自分の役割としては攻撃の活性化というところはあったと思うし、システムが変わって、チームでもやっているポジションだったので、自分の中でも自信を持ってプレーできました」(北川)
【動画】北川が起点となった先制弾!
 FKのキッカーとして、先制点の起点にも。26分、敵陣中央の左で獲得したFKから、北川がゴール前にロングボールを供給。これに熊谷紗希が競り合って、ペナルティエリア左に飛んだボールを上野真実が頭で折り返し、ニアの田中美南がバックヘッドで合わせる。

 シュートはクロスバーに直撃したが、そのはね返りを高橋はなが左足で押し込み、ネットを揺らした。

 北川は自身のキックについて、「あの角度であの高さの時は、自分が蹴るというのは決めていました。どこに蹴るかは直前にみんなで話していた。折り返して、折り返してという形だったんですけど、本当に良いボールが蹴れて良かったなと思います」と手応えを示した。

 また、試合前からキャプテンの熊谷と作戦を練っていたと明かした。

「フリーキックになった時に、どうするかを紗希さんと話して、直接狙うんじゃなくて、紗希さんたちが一回、折り返してからセカンドボールで、というのがあった。相手が食いついてくるというのもあったので、それを狙いにしていました」

 狙いが見事にハマり、日本に流れを引き寄せる先制ゴールが生まれた。

取材・文●手塚集斗(サッカーダイジェストWeb編集部)

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