決めたのはやはりこの男!!柏とのちばぎんカップで千葉を勝利に導いた新10番・小森飛絢の強い覚悟

2024年02月18日 本田健介(サッカーダイジェスト)

ストライカーとして著しい成長

ゴールを仲間と喜ぶ小森(写真中央)。さすがの決定力を見せた。写真:永島裕基

[ちばぎんカップ]柏 1-2 千葉/2月18日/三協フロンテア柏スタジアム

 やはりチームを勝利に導いたのはこの男だった。

 2月18日に行なわれた、シーズン開幕前恒例の柏と千葉のちばぎんカップは、J2の千葉がJ1の柏を2-1で下した。

 37分、貴重な先制ゴールを奪ったのは、今季から10番を背負う大卒2年目のストライカー・小森飛絢だ。

 ゴール前の崩しに関わると、味方のシュートをGKが弾いたところにしっかり詰めてネットを揺らした。

 その後はチームとしてチャンスを決め切れずにいたが、ドゥドゥが80分に加点。後半アディショナルタイムに柏のマテウス・サヴィオに1点を返されるも逃げ切り、自身は大会MVPに選ばれた。

【厳選ショット】新10番・小森飛絢とドゥドゥのゴールで千葉がちばぎんカップ連覇!|第28回ちばぎんカップ 柏1-2千葉

 
 昨季、彗星の如く現われた点取り屋は、大卒1年目ながらチームトップの13ゴールを奪い、昇格とはならなかったが、千葉のプレーオフ進出に貢献。J2ベストイレブンにも選出された。

 オフにはステップアップの移籍も噂されたなか、千葉で戦い続けることを決め、新シーズンは10番を託された。

 自らの役割は深く理解している。

「10番ということで、去年以上の覚悟と責任を持たなくちゃいけないと思いますし、自分がJ1へ昇格させたいという想いはあります。チームを勝たせられるようにやっていきたいです」

 シュートパターンが豊富で、何よりゴールへの貪欲な姿勢、嗅覚は素晴らしい。

 この日のゴールも、こぼれ球に誰よりも速く反応した形で「常に準備をしていますし、そこにボールが来るのがストライカーとして大事」と語る。

 改めて今季の目標はJ2得点王とチームの昇格だ。

 成長速度がさらに増している印象もある23歳。前日に富士フイルムスーパーカップを戦った川崎のFW山田新らと同世代で大学時代は鎬を削り、今も刺激を受けているという。

 千葉の新エースが今季のJ2を席巻する可能性は大いにあるだろう。

取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)

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