森保監督へのブーイングは「当然」という識者が「十分にやっているかは正直、クエスチョン」と問題視したのは?

2024年02月16日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

カタール・ワールドカップまでは…

森保監督はアジアカップで日本を優勝に導けなかった。写真:サッカーダイジェスト

 アジアカップでのベスト8敗退を受け、森保監督へのブーイングは凄まじい。これに対し、サッカージャーナリストの河治良幸氏は「当然です」と断言する。

 今回の敗戦を踏まえて河治氏が指摘したのは、コーチ陣の仕事ぶりだ。公開練習で選手に主に指導しているように見えるのが名波コーチ、前田コーチ、齊藤コーチだが、そうした背景も含め、河治氏は独自の見解を示した。

「非公開練習の時は森保監督がかなりコミットしているはずです。ただ、純粋におりてきた分析を現場にしっかりフィードバックできているか、その繋ぎというのを名波さんや前田さん、齊藤さんたちが十分にやっているかは正直、クエスチョンです」
 
 そう問題視した河治氏は言葉を継ぐ。

「名波さん、前田さんは練習の空気をすごく作ってくれているし、森保さんにないアイデアも入れてくれているはずです。ただ、それは局面、局面の話であって、(名波さん、前田さんも)指導者経験のあるロールモデルコーチという感じなんですよ。だから、中村憲剛さんや内田篤人さんより年上のロールモデルコーチに映ります。例えば、フリーキックでの駆け引きを語らせたら名波さんの右に出る人はおそらくいないと思います。

でも、そうじゃないと思っていて、コーチって。コーチの入れ替えをすればいいというわけではなくて、物足りない。カタール・ワールドカップまでは横内昭展さん(現・磐田監督)というスペシャリストがいました。(横内さんは)森保さんのお尻も叩けるので。一歩引いた身でありながら、リアルなところで気づいたことをすごく言える存在でした」

 コーチ陣の成長も、強い日本代表を作るうえで不可欠ということだろう。

構成●サッカーダイジェストTV編集部

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