【日本代表】香川といえども指定席は存在しない。トップ下は原口、あるいは清武の起用も?

2016年03月17日 高橋泰裕(ワールドサッカーダイジェスト)

ハリルホジッチ監督は、「ゲンキは真ん中もできる」と原口の起用を示唆。

ヘルタ・ベルリンで主にサイドハーフでプレーする原口。トップ下でどのような輝きを見せるか。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 現体制下での初招集がハーフナーひとりと順当なメンバーが選出された今回の2連戦で、ハリルホジッチ監督が新たなテストに踏み切りそうなのがトップ下だ。

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 これまでは香川が起用されるケースが大半だった。しかし、2016年に入ってから所属するドルトムントでのパフォーマンスが急降下。ブンデスリーガ連覇に貢献した12年当時を思わせるプレーを披露した前半戦とは打って変わり、いまや先発落ちの危機に瀕している。

「ドルトムントでかなり厳しい競争を強いられています。ただ、日本代表でもポジションを奪えるかはわかりません」

 記者会見でハリルホジッチ監督ははっきりとそう語った。煽りたかったのは『香川といえども指定席は存在しない』という競争意識だろう。

 では、そのトップ下を務めるのは誰か。香川と同じく「攻撃的MF」として選出された原口と清武がその候補なのは間違いない。ふたりとも3月20日にアウクスブルク戦(ブンデスリーガ27節)を控える香川よりも1日早く代表チームに合流できるため、3月24日のアフガニスタン戦で出場機会を与えられる可能性が高い。

 指揮官が示唆したのが、原口の起用だ。

「クラブでやっている役割とは違うものを求めようかと。ゲンキ(原口)は真ん中もできる。ボールを奪ってから、前に出ていく。半分は守備、半分は攻撃というイメージですね。彼はそれだけのクオリティを備えていますし、もっとゴールも奪ってくれると期待しています」

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