【リオ五輪代表】中島翔哉インタビュー「サッカーを楽しむこと。パフォーマンスはそこから上がってくる」

2016年03月17日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ゴールを奪うことやアシストでチームに貢献したい」

U-23日本代表では「ゴールに絡むプレーでチームに貢献したい」と語る中島。五輪本大会でもアグレッシブなプレーに期待したい。

――リオデジャネイロ五輪・アジア最終予選を兼ねたU-23アジア選手権では、五輪出場権の獲得とともに韓国を破って優勝を手にしました。勝因はなんだったのでしょう。
 
 チームの一体感、まとまりですね。勝ち上がりながら成長できたという点が大きかったと思います。運や監督の采配も含めて、すべてがうまく噛み合ったというか。短期決戦という厳しい条件のなかで、課題を次のゲームに反映しやすいというメリットもありました。
 
――後半に得点する試合が多かったと思いますが、その理由をどう分析していますか。
 
 苦しい試合が続くなかで「前半はなんとか0点で抑えて、後半に勝負をかけよう」という意識を実際に形として実現できた結果だと思います。前半を無失点で抑えれば、後半は自分たちのほうが体力面で勝てる自信があったので。そこを生かしていこう、というのがチームの共通認識になっていました。前半から相手が飛ばしてくることは最初から分かっていたので。
 
――ターニングポイントになったと感じる試合はありますか。
 
 やはり初戦の北朝鮮戦です。苦しい試合になりましたが、初戦で強敵に勝てたことは大きかったです。印象的だったのは、浮き球をヘディングした時に北朝鮮の選手がお腹とか腰のあたりを思い切り蹴ってきた瞬間。日本に対しての当たりの強さを感じました。会場も沸いていたのでよく覚えています。
 
――中島選手自身の武器はどこだと思いますか。
 
 結構好き勝手やらせてもらっているので、ゴールを奪うことやアシストすることでチームに貢献したいです。キャラクター的には特に貢献してないです(笑)。ボーっとしているので、チームのことに関しては周りに任せちゃっています。
 
「俺が、俺が」っていう引っ張り方をする選手がいなくて、本当に「みんなで」っていう意識が強いチームでした。チームみんなが大事な存在で、誰かひとりでも欠ければ出場権を獲得できなかったと思います。
 
――準々決勝のイラン戦での2ゴールのインパクトは鮮烈でした。
 
 やっといつもの感覚が戻ってきた、という印象でした。イメージどおりタイミングやインパクトが噛み合っていたなと思います。ただプレー全体でのパフォーマンスは、準決勝、決勝のほうが良くなっていたので、そのあたりは今後合致させられるようになりたいですね。
 

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