横浜FCを通して分かった底知れぬキャンプの魅力。ブラジル人DFは神対応、中村俊輔コーチは最後に登場し…指揮官にも直撃

2024年01月28日 有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

なぜ人は集まるのか――

横浜FCのキャンプを訪れた現地ファンの方々。お手製のメッセージボードで感謝の気持ちを伝えた。(C)SOCCER DIGEST

 1月27日の午後。温暖な宮崎で行なわれている横浜FCのキャンプを訪れると、老若男女50人ほどのファンが熱心に練習を見守っていた。

 個人メニューを含めた練習後には、コロナ禍を経て、今季から全面解禁されたファンサービスで貴重な交流。なかには大ファンのブラジル人DFガブリエウに「昨季序盤に大怪我を負って以来、復帰を待ちわびていた」と伝えると、深い感謝の言葉を返され、感激する女性サポーターの姿もあった。

 みなさんに話を聞いたところ、長崎、兵庫、東京から来たという方も。実に幅広いファン層が、宮崎でシーズン開幕直前のイベントを満喫していた。なぜ、わざわざ足を運びたくなるのか。キャンプならではの魅力としては、「選手との距離の近さ」に加え、「新加入の選手が一早く見られる」「先取り感」といった声もあった。

 一方で、戦う側も直に感じられる声援、サポートは大きな力になっていることは間違いない。事実、四方田修平監督は「応援してもらえるような環境だと、選手もやっぱりモチベーションが上がるし、本当にありがたい環境」と語った。
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 また、横浜を離れて合宿をする意味を尋ねれば、指揮官は「寝食を共にして、午前、午後と(練習を)やれますし、一緒にいるからこそ繰り返しミーティングもできる。食事もいつも一緒にすれば、会話も増えるし、そういう意味で、この時期にチーム作りするうえでキャンプはすごく大事なこと」と意義を伝えた。

 ちなみに、この日のファンサービスで最も人気を集めたのは、元日本代表の遠藤雅大氏を父に持つ若手GK、遠藤雅己と共に最後に出てきた中村俊輔コーチだ。

 日も暮れ始め、肌寒くなった頃に登場した稀代のレフティは、差し出されたセルティックのユニホームなどに、右手で丁寧にサインをして回った。

取材・文●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)

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