「皆さんに約束したい」鹿島のポポヴィッチ新監督が攻撃力アップに意欲!「分かりやすい」「雰囲気は良い」と選手たちも共感

2024年01月22日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「ダメな部分もはっきりと言ってくる」

新体制発表会で意気込みを語ったポポヴィッチ新監督(中央)と新加入のパレジ(左)、濃野(右)。写真:永島裕基

 鹿島アントラーズは1月21日、新体制発表会を開催。ランコ・ポポヴィッチ新監督は「選手の良さを引き出すことを念頭に置いて、攻撃的に戦うことを皆さんに約束したい」とし、2024シーズンの意気込みを以下のように語った。

「鹿島の強さを取り戻すために、選手の力を活かす。すなわち、攻撃力を最大限に発揮する。それが勝つためには絶対に必要なことだと思っています。攻撃的なスタイルをしっかりと作り上げていきたい」

 1月9日から始動したポポヴィッチ新体制では、練習場に指揮官の「ブラボー」と選手を褒める声がこだまする。

「雰囲気は良いです。やっぱり褒めてくれるし、イメージが合った時はすごく言ってくれます。逆にダメな部分もはっきりと言ってくる」(仲間隼人)、「ポポさんは分かりやすく伝えてくれる」(柴崎岳)と選手たちからも好評だ。
【新体制PHOTO】新キャプテンは柴崎岳!鹿島アントラーズが新体制発表会を実施!
 今季に取り組んでいるのは、シンプルなボール捌きで縦に速いスタイルだ。指揮官は時折プレーを止めて、大きな身振り手振りで選手たちにイメージを伝える。特に、攻守の切り替えと、ロングボールや楔のパスが入った後の周囲の連動した動きを語る口調には熱がこもっていた。

「ビルドアップでは、後ろが時間を作るんじゃなくて、どんどんボールを動かして、チャンスがあれば前に当てて次々と人が関わっていく。そういう攻撃の方向性はすごく伝えてくれている」(仲間)と、チーム内で共通理解が進んでいるという。

 昨季は総失点34。優勝した神戸(同29)、2位の横浜(同40)と比較しても、守備面に大きな問題はなかった。一方で、得点数には物足りなさが残った。総得点43は神戸(同60)、横浜(同63)に大きく差をつけられている。

 新監督が掲げる攻撃的なサッカーで得点力アップとなるか。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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