【J1採点&寸評】仙台1-0鹿島|金久保の1点を守り切った仙台がホーム初勝利! 無得点に終わった鹿島は連勝ストップで初黒星を喫す

2016年03月12日 広島由寛(サッカーダイジェストWeb編集部)

仙台――強固な守備を見せた渡部や平岡ほか、梁や富田ら“縁の下の力持ち”も高く評価。

【警告】仙台=石川直(79分)、R・ロペス(83分) 鹿島=カイオ(72分)【退場】なし【MAN OF THE MATCH】関憲太郎(仙台)

【チーム採点・寸評】
仙台 6.5
渡部、平岡のCBを中心とした堅守で鹿島の攻撃をシャットアウト。持ち味のカウンターもよどみなく、前半に金久保が奪ったゴールを守り切り、今季2勝目を挙げる。
 
鹿島 5.5
2トップまではボールを運べていた。しかし、そこからの崩しのパターンが少なく、仙台の組織的なプレスを崩せなかった。球際の勝負でも甘さが見られた。
 
【仙台|採点・寸評】
GK
21 関憲太郎 6.5
ハイボールに果敢に飛び込み、キャッチングも安定。守備陣との連係も良く、71分のカイオとの1対1ではビッグセーブを見せてゴールを死守するなど、完封勝利の立役者に。
 
DF
27 大岩一貴 5.5
機を見たオーバーラップで右サイドの攻撃を後押し。奪った後のパス出しと判断力をさらに磨いていきたい。
 
13 平岡康裕 6.5
押し込まれる時間帯でも慌てることなく、渡部とともに集中したディフェンスを最後まで貫き、鹿島の攻撃陣を抑え込んだ。
 
3 渡部博文 6.5
的確なカバーリングでピンチを潰す。「通されれば1点」というクロスを間一髪でクリアするなど、その活躍は際立っていた。
 
5 石川直樹 6
攻守のバランスを保ちながら、試合展開に応じたプレーでチームを助ける。中に絞る動きも隙がなかった。
 
MF
17 富田晋伍 6.5
ハードワークを怠らず、球際で強さを発揮して中盤の攻防を制す。守備の数的優位を素早く作り、ルーズボールへの反応も鋭かった。
 
18 三田啓貴 6.5
開幕戦に比べて、守備の強度が高まってきた印象。持ち味の攻撃力では、多彩なパスで前線を走らせた。
 
14 金久保順 6
ウイルソンのお膳立てから決勝点をゲット。もっとも、それ以外で見せ場は少なく、主に守備面で踏ん張りを見せた。
 
10 梁 勇基 6.5(90+2分OUT)
味方にスペースを与えるフリーラン、局面を一気に変えるサイドチェンジで貢献。派手さはないが確実なプレーで勝利を引き寄せた。
 
FW
7 奥埜博亮 5.5(75分OUT)
アグレッシブな姿勢を見せる一方で、フィニッシュワークに課題を残す。ゴール前でのプレーも少なかった。
 
9 ウイルソン 6(81分OUT)
抜群のキープ力から金久保のゴールをアシスト。前線の軸として奮闘し、サイドで詰まってもしっかりとCKを取った。
 
交代出場
FW
11 金園英学 6(75分IN)
攻め込まれる時間帯での出場で難しい状況ではあったが、精力的に動き回り、攻守両面でプレーに関与しようとした。
 
FW
20 ハモン・ロペス -(81分IN)
カウンターを狙いつつ、献身的に守備もこなしたものの、ボールのないところでの不用意なファウルはいただけない。
 
MF
26 藤村慶太 -(90+2分IN)
プレータイムは限られたもので、ほぼなにもできなかったが、クローザー役として与えられた役割を全うした。
 
監督
渡邉 晋 6.5
奪いどころをしっかりと整理し、堅守速攻が機能。攻守にメリハリをつけて、ブレずに割り切った戦い方で今季ホーム初勝利を掴み取る。
 
※MAN OF THE MATCH=取材記者が選定するこの試合の最優秀選手。
※採点は10点満点で「6」を平均とし、「0.5」刻みで評価。
※出場時間が15分未満の選手は原則採点なし。
 

次ページ鹿島――寄せが甘かった植田、金久保を捕まえ切れなかった山本は厳しく評価。

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