国立の舞台でヘッド弾!DF小泉佳絃が“山田のエンブレム”に込めた想いを明かす「三國選手の姿が忘れられなくて」【選手権】

2024年01月06日 野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

「『ここに入ったら、こういう選手になれるんだ』と思いました」

ヘッドで先制点を決めた小泉。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

[高校選手権 準決勝]青森山田(青森)1(4PK2)1 市立船橋(千葉)/1月6日/国立

 第102回選手権の準決勝で、青森山田は市立船橋と対戦。1-1で突入したPK戦を4-2で制し、決勝進出を果たした。

 この一戦で、チームを勢いづける先制点を決めたのがDF小泉佳絃だった。11分、芝田玲の左CKに反応。190センチの高さを活かしたヘディングシュートを叩き込んだ。

「(山本)虎がニアに入る予定だったんですけど、ファーに動いたので、ニアに走ったら、良いボールが来ました。自分の高さは誰にも負けない。国立で点を決めるのは、すごく気持ち良かったです」

 DFとして、清水内定の郡司璃来ら市船の強力アタッカー陣と対峙。特に後半はチームが劣勢に陥ったなか、最少失点でしのいだ。PK戦での決着直後、小泉はあおむけに倒れ込んだ。達成感からくるものだったという。

「良いフォワードが相手にいて、やり切ったっていう感じがすごくして、決勝まで進めたという思いが強くて、国立の空を見てました」
【動画】「高さは誰にも負けない」青森山田DF小泉佳絃のヘディング弾!
 その後は、郡司と言葉を交わしていた。小泉は「決勝に行くからには勝ってくれと頼まれました」と明かす。

 選手権の舞台で大活躍している小泉だが、中学進学時には大きな挫折を味わった。小学校の頃から青森山田にあこがれ、付属校の青森山田中への進学を目ざしたが、失敗。それでも、初志貫徹した。

「小6で練習会に行った時に、三國ケネディエブス選手が練習していて、本当に凄くて。『ここに入ったら、こういう選手になれるんだ』と思いました。山田を受けたんですけど、駄目でした。高校を選ぶ際に、いろんな選択肢はあったんですけど、やっぱり三國選手の姿が忘れられなくて。三國選手のような選手になりたくて、もう1回、山田に入ろうと思いました」

 悲願の日本一まであと一勝に迫った。小泉は「山田のエンブレムを背負ってできるのも、あと1試合。思いっきり、山田でやってきた3年間を、全てぶつけたいです」と意気込んだ。

取材・文●野口一郎(サッカーダイジェストWeb編集部)

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