敗者の戦いぶりも称賛したい
青森山田戦で同点弾を決めた久保原(15番)。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)
[高校選手権 準決勝]青森山田(青森)1(4PK2)1市立船橋(千葉)/1月6日/国立
優勝候補の同士の一戦は、立ち上がりから青森山田が攻撃を仕掛ける展開に。そして前半11分、柴田玲のコーナーキックにドンピシャのヘッドで合わせた小泉佳紘のシュートで、青森山田があっさりと先制する。
この日の青森山田は球際の競り合いを高い確率で制し、セカンドボールを首尾よく回収。とりわけ、市立船橋の2トップ、郡司璃来と久保原心優へのマークがきいていて、ほぼチャンスらしいチャンスを与えなかった。
市立船橋にボールを回される時間帯もあったとはいえ、見方を変えれば"持たせている状態"だった。青森山田のパワフルかつ組織的な守備は十分に機能しており、これを崩すのは厳しいように見えた。
ディフェンスの局面で目を見張ったのが、CBの小泉とアンカーの菅原凱。前者は190センチの長身を生かしたフィジカルの強さが、後者は最終ラインの前での絶妙な寄せからのボール奪取が印象深かった。
しかし、後半に入ると青森山田のペースから膠着状態になった。市立船橋が効果的に縦へと仕掛ける回数が少しずつ増え、青森山田の最終ラインがばたつくシーンも見られた。市立船橋の波多秀吾監督が「粘り強く、我慢強く攻撃を組み立てた」と言うように、諦めず、踏ん張ったおかげで終盤に追いつくのだ。
優勝候補の同士の一戦は、立ち上がりから青森山田が攻撃を仕掛ける展開に。そして前半11分、柴田玲のコーナーキックにドンピシャのヘッドで合わせた小泉佳紘のシュートで、青森山田があっさりと先制する。
この日の青森山田は球際の競り合いを高い確率で制し、セカンドボールを首尾よく回収。とりわけ、市立船橋の2トップ、郡司璃来と久保原心優へのマークがきいていて、ほぼチャンスらしいチャンスを与えなかった。
市立船橋にボールを回される時間帯もあったとはいえ、見方を変えれば"持たせている状態"だった。青森山田のパワフルかつ組織的な守備は十分に機能しており、これを崩すのは厳しいように見えた。
ディフェンスの局面で目を見張ったのが、CBの小泉とアンカーの菅原凱。前者は190センチの長身を生かしたフィジカルの強さが、後者は最終ラインの前での絶妙な寄せからのボール奪取が印象深かった。
しかし、後半に入ると青森山田のペースから膠着状態になった。市立船橋が効果的に縦へと仕掛ける回数が少しずつ増え、青森山田の最終ラインがばたつくシーンも見られた。市立船橋の波多秀吾監督が「粘り強く、我慢強く攻撃を組み立てた」と言うように、諦めず、踏ん張ったおかげで終盤に追いつくのだ。
79分、太田隼剛のパスを久保原が右足で蹴り込む。まさに一瞬の隙を突いての攻撃から生まれた同点弾だった。
前半だけで判断するなら、まともにやったら青森山田に勝てないと思っていたが、市立船橋は意地を見せた。最終的にPK戦で敗れたが、市立船橋の粘り強さがその思い込みを見事に砕いてくれた。
勝者の青森山田はもちろん、敗者の市立船橋の戦いぶりも称賛したい。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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勝者の青森山田はもちろん、敗者の市立船橋の戦いぶりも称賛したい。
取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
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