【浦和】「3つのポイントで甘い」柏木陽介が指摘する致命的な守備の問題点とは?

2016年03月08日 サッカーダイジェスト編集部

磐田戦のジェイの決勝点が生まれた場面で見られた“甘さ”。

磐田戦では自らゴール前に切り込み、左足を一閃。強烈なシュートで同点ゴールを奪ったが、勝利につなげることはできなかった。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

 浦和の柏木陽介は、1-2で敗れた3月6日の磐田戦後に自チームに対して厳しい言葉を残している。
 
 このゲームの浦和は、30分に森脇良太からのバックパスを受けたGKの西川周作がリベロの槙野智章にややトリッキーなパスをつなごうとしたところでボールを奪われ、磐田の太田吉彰に先制ゴールを許している。
 
 柏木もチームの中心であるボランチとして「チームとしての取り組みは、『あそこからつなげていけたら最高だね』というのがあるけど、それが失点につながってしまった。こういう相手に対してはシンプルもやらないと狙われる。ただ、それは周ちゃん(西川)やマキ(槙野)のせいというわけではなく、チーム全体の入りの悪さが出た」と、チームコンセプトと瞬間の判断の両面から拙い部分があり、それを誘発したのはチーム全体にあると話している。
 
 しかし、それ以上に柏木が問題視しているのは、83分に決められたジェイの決勝ゴールの場面だった。ここで柏木は、「3つのポイントにおいて甘い」と分析している。
 
「セットプレーの流れだったと思うけど、寄せる人、後ろから走り込んでくる選手についていく人、ボールにアタックする人の3点においてチームとして甘さが出ている。そういうところでの失点がレッズは多いと思う。ミドルシュート、シュートに対してブロックできるところは増やしていかないといけない」
 
 この場面では、磐田が右サイドの浅い位置から得たFKを浦和がゴール前で撥ね返した二次攻撃だった。相手左サイドでMF松浦拓弥とMF小林祐希がワンツーで突破を図ると、小林に寄せていた森脇はここでボールの行方を見てしまった。結果的に、マイナス方向のパスが小林にとおり、前が空いた状態でボールを持たれてしまった。
 
 パスを受けた小林に対しては柏木と遠藤航が詰めにいったが、シュートフェイントでタイミングを外されて寄せきれないと、そのままタテに持ち出されて左足のシュートを許してしまった。
 
 小林のシュートはクリーンヒットせずにファーサイドに逸れたが、そこに詰めていたFWジェイに対して槙野が身体を前に入れられ、押し込まれてしまった。
 

次ページACLも含め序盤戦で噴出した守備の問題点。その修正こそが悲願達成への最大の鍵に。

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事