【G大阪】苦しみながらもターンオーバーを継続した長谷川監督が得た手応え

2016年03月07日 サッカーダイジェスト編集部

軽傷のパトリックとアデミウソン、さらに藤春ら主力を休ませながら今季初勝利を掴む。

宇佐美は対甲府5試合連続ゴールこそ逃したが、鋭い突破でチャンスを作っていた。(C)J.LEAGUE PHOTOS

 G大阪が主力の一部を欠いた甲府戦で1-0と勝利し、公式戦5試合目で今季初勝利を挙げた。
 
 36分、プロデビュー戦となったDF初瀬の左足クロスを、FW長沢が頭で合わせて先制。その後はリスクを負わず、ボール支配率を高めてチャンスを作る。追加点こそ奪えなかったが、試合の主導権は譲らずにクリーンシートで勝ち切った。
 
 長谷川健太監督は「初先発の選手たちが、よくしっかりとプレーしてくれた。甲府に対してある程度シュートが打てた(10本)し、決定機も作れた。1点しか取れていないが、攻撃の迫力が出てきた」と納得の表情を浮かべた。
 
 この試合、G大阪は軽度の負傷を抱えるFWパトリックとMFアデミウソン、さらに開幕から4戦すべてにフル出場してきた日本代表DF藤春に休養を与え、ベンチ外とした。
 
 そんななか、指揮官は4-4-2システムを選択し、2トップには宇佐美と長沢を起用。ボランチの遠藤を積極的に攻撃参加させ、その相方には売り出し中のU-23日本代表の井手口ではなく、内田を今季初先発のピッチに送り出した。
 
 藤春に代わる左SBには、今季ユースから昇格したばかりの初瀬を抜擢。右利きだが、中学時代から元日本代表MFの中村(横浜)に憧れ、磨いたという正確な左足のキックが武器のU-19日本代表候補DFは、決勝アシストに加え、守備でも及第点の働きを見せた。「思い切ってやってこいとみんなに言われていた。絶対に負けない、という気持ちを持って戦った」との言葉通り、フル出場で勝利に貢献した。
 
 

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