「私個人ではなく、クラブの意見として」降雪地域のクラブであるモンテディオ山形がシーズン移行に賛成した理由は? 相田社長が挙げた「いくつかのポイント」

2023年12月19日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

施設面についても大きな課題はない

シーズン移行について会見を開いた山形。(C)サッカーダイジェストWeb

 2023年12月19日、Jリーグは「2026-27シーズンからシーズン移行を実施し、残された課題を継続検討していく」ことを決定した。これにより、26-27シーズンは26年8月1週頃に開幕し、12月2週頃の試合後から27年2月3週頃のゲームまでをウインターブレーク期間とし、27年5月最終週頃に閉幕となる予定だ。

 この決定を受け、同日、モンテディオ山形の相田健太郎社長がクラブの見解をオンライン会見で示した。

「本日の理事会において、26-27シーズンからのシーズン移行が決定されました。ただし、残された課題の解決が必須となりますので、そこはクラブの意見を踏まえ、今後もしっかりと議論に参加したいです。

7月にファン・サポーターの皆様とお話をさせていただく時間もとらせていただきました。そこでのご意見も踏まえ、社内で色々と課題を炙り出して今回の決定に至りました。クラブ全員の全ての部門と話して、モンテディオ山形というクラブとしてはシーズン移行に対応可能という判断をしたうえで賛成票を投じました。

私個人ではなく、クラブの意見として賛成をしておりますということを改めてここでご報告させていただきます」

 その結論に至った具体的な理由は何か。相田社長は「ポイントがいくつかあると思います」と言葉を継いだ。
「一番はAFCチャンピオンズリーグの日程がズレた部分、またシーズン中に海外クラブへの移籍による戦力低下。多くのところはJ2のクラブに直越的もヒットしていません。とはいえ、今後我々が上に上がっていくことを念頭に活動していくうえで真摯に捉えていかないといけません。

また6月、7月がシーズンオフになりますが、やはり猛暑の時期でのパフォーマンス低下や気候変動ですね。当然、降雪地域のクラブである我々に関係するところであります。一方でその時期に天候による被害を受けている地域もありますし、山形県内にも暑さで命を失った方もいるような状況もありますので、そういった部分を鑑みて我々としては(今回のシーズン移行を)前向きに捉えています」

 施設面についても大きな課題はないと相田社長は言う。

「山形県はじめ、多くの皆さんのご協力により、施設を確保できる状況にあります。そこは大きな課題ではありません。唯一、しっかりと対応しなければいけないのは移行期の約3か月における売り上げがどういう形で入ってくるかというところです。

我々は今回の件を商業環境の大きな変化だと捉えているので、決まったことについて後ろ向きな発言や行動をするのではなく、降雪地域のクラブとしてどうやっていくんだろうと前向きに捉えてよりファン・サポーターに楽しんでいただけるようなコンテンツになれるよう、全力で対応していきたいと思います」

構成●サッカーダイジェストTV編集部

「まじか!」「なんてありがたい」水沼宏太のマンC本拠地訪問で発覚した事実に横浜ファン大興奮!「浦和情報は筒抜け?」の声も

「食事では日本人に何マイルも遅れをとっている」横浜の"スタグル"に英国のファンが驚き!「まったく違う」「セルティックパークなら2700円はするぞ」

「ドリブルが注目されがちですけど...」冨安健洋が明かすマッチアップした三笘薫の"凄さ"「常に背後を狙われている」
みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事