10戦1発でまさかのベンチ降格危機。なぜ古橋亨梧は得点ペースが上がらないのか。元マンU戦士が見解「不在を感じていると思う」

2023年12月11日 サッカーダイジェストWeb編集部

「ジョッタを失ったこともキョウゴに大きく影響した」

ここ10試合で1ゴールの古橋。(C)Getty Images

 古橋亨梧にとって、セルティックに移籍してから有数の難局かもしれない。

 公式戦ここ10試合で、古橋は1得点しかあげていない。スコットランドリーグでは、直近2試合で先発から外れ、ベンチスタートからの途中出場となっている。

 アンジェ・ポステコグルー体制の2シーズンで、古橋はゴールを量産してきた。昨季は得点王に輝き、年間最優秀選手に輝いている。だが、ブレンダン・ロジャース監督が就任した今季は、当初こそ量産体制を続けていたが、次第にネットを揺らせなくなった。

 マンチェスター・ユナイテッドのアカデミー出身で、ストークなどで活躍した元アイルランド代表のマーク・ウィルソンは、9月に太ももを負傷して長期離脱を余儀なくされたリエル・アバダの不在が大きいと考えている。『THE BOOT ROOM』によると、『Clyde SSB』で「キョウゴはアバダの不在を感じていると思う」と話した。

「もちろん、逆サイドでマエダ(前田大然)も彼とうまくやっている。だが、アシストや得点関与の多さから、アバダはキョウゴだけでなく、セルティック全体にとって重要だと思う。ロジャースが彼を早く復帰させられれば、チームにとって大きなプラスだ」
【動画】華麗なワンツーから奪った古橋のCL2戦連発弾!

 コメントを紹介したTHE BOOT ROOMは、「ジョッタを失ったこともキョウゴに大きく影響したと言えるだろう」と、アバダと昨季まで在籍したジョッタの不在が響いているとの見解を示した。

「アバダとジョッタは2シーズンで合計47アシストも記録している。そのうちキョウゴに対するアシストがどれくらいかは分からないが、この2シーズンのジョッタかアバダの供給がなければ、日本代表ストライカーが60ゴール以上をあげることはなかっただろう」

 セルティックは第14節のマザーウェル戦で引き分け、12月10日のキルマーノック戦は逆転負けと、ここ4試合で4ポイントを落とした。消化が1試合少ない2位の宿敵レンジャーズとは5ポイント差に縮まっている。

 THE BOOT ROOMは「グラスゴーダービーが近づいているだけに、できるだけ早いアバダ復帰が望まれる」と続けた。

「セルティックがレンジャーズを寄せつけないためには、チームに彼が必要だろう」

キルマーノック戦の黒星で不穏な空気に包まれるなか、セルティックは流れを変えられるか。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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