「とても情けなく、そして悔しく」「本当にプロフェッショナルな仕事をしているのか」FC東京の森重真人がホーム最終戦セレモニーで心境告白

2023年11月25日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

FC東京はどこを目指しているのか?

ホーム最終戦のセレモニーで挨拶した森重。写真:J.LEAGUE

 2023年11月25日、FC東京が札幌戦を終えたあと、スタジアムはブーイングに包まれた。リーグ戦に限らず、カップ戦でも大きなインパクトを残せないまま無冠。この日も1-3で敗戦したのだから、当然の光景だった。

 ホーム最終戦のセレモニー、ブーイングと拍手が混じる中で、キャプテンの森重真人が挨拶。以下のようなコメントをスポンサーやファン・サポーターに向けて発した。

 
「まずは今年1年、スポンサー様はじめ、ファン・サポーターの皆様、ご声援ありがとうございました。今季はこのようなシーズンでとても情けなく、そして悔しく思っています。

FC東京はここ数年、親会社が変わったり、エンブレム変更があったり、変化の年を迎えています。FC東京がどこを目指しているのか、それはもちろんリーグ優勝であり、その先にあるアジア制覇だと思っています。

FC東京に関わる全ての人たちがこの目標に向かって、責任を持って仕事をしていくことが必要なんじゃないかと思っています。数年前にここで、このピッチで同じことを言いましたが、本当にプロフェッショナルな仕事をそれぞれがしているのか。僕自身もまた問いかけながら、自問自答しながらその答を自分の行動、あるいはこれからの結果で示したいです。

改めて、今年1年ありがとうございます。まだ最終戦が残っています。一緒に戦ってください」

 この挨拶後も、ブーイングと拍手がスタジアムを包んだ。ブーイングを消し去るのは、目に見える結果を出すしかない。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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