「信じられない。理解不能」今季初黒星のトッテナム、“9人でハイライン”のポステコ采配を伝説OBがバッサリ!元チェルシー戦士も酷評「狂っている。誰もやらない」

2023年11月08日 サッカーダイジェストWeb編集部

「チェルシーにとっては簡単すぎた」

数的不利でもハイラインを指示したポステコグルー監督。(C)Getty Images

 勇敢か、無謀か。意見は様々なようだ。

 11月6日に開催されたプレミアリーグの第11節で、トッテナムはチェルシーとホームで対戦。1-4で今シーズン初黒星を喫し、首位の座から陥落している。

 開始6分にデヤン・クルセフスキのゴールで先制したスパーズは、33分にクリスティアン・ロメロがボックス内で危険なタックルを仕掛け、レッドカードで退場。このファウルで献上したPKを決められ、同点とされる。

 さらに55分、ディスティニー・ウドギーが2枚目のイエローカードで退場。2人少ない状態でも、ハイラインを敷いてアグレッシブに戦ったものの、75分にニコラス・ジャクソンに勝ち越し点を奪われると、後半アディショナルタイムにも2点を献上し、万事休した。

 数的不利になってからもベタ引きしなかったアンジェ・ポステコグルー監督の戦い方に、一部の識者から賛辞が寄せられるなか、トッテナムのレジェンドで監督も務めたグレン・ホドル氏は、痛烈に批判。ポステコグルー監督の母国オーストラリアのメディア『ROAR』によれば、こう発言している。

「私はハーフタイムに、もし彼らが10人で、ハイラインでプレーし続けるなら、チェルシーが彼らを捕らえるだろう言った。理解できない。チェルシーにとって対戦するには簡単すぎた。9人でプレーするのは確かに難しいが、プレッシャーをかけられないハイラインでプレーするのは、チェルシーのペースであり、彼らの手中にあった」

【画像】センタ―ラインに7人も! スパーズの超ハイライン
 ホドル氏は「そこで見たものは信じられなかった。これはとてもナイーブだ。理解できない」と続けている。

 また元チェルシーのジョー・コール氏も「あのようなプレーをするのは狂っている」と指摘している

「世界のトップコーチ20人を部屋に集めて、9人になったときの思考プロセスを求めたら、誰もアンジュがしたようなことをしなかっただろう。我々はアンジュを称賛してきたし、もちろん彼は素晴らしいが、判断が間違っていたと思う」

 厳しい指摘だが、3点差負けにもかかわらず、ホームのサポーターが選手たちに拍手を送ったのもまた事実だ。
 
構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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