“無敵ドリブル”から2アシスト。ルヴァンカップ決勝で大暴れした「博多のメッシ」はひょっとすると日本代表に…

2023年11月07日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

縦に持ち出すスピードはJ1屈指

ルヴァンカップ決勝で大きなインパクトを残した紺野。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

 アビスパ福岡が初優勝を果たしたルヴァンカップの決勝後に発表されるMVPは、てっきり紺野和也かと思った。実際に選ばれた前寛之のプレーはもちろん素晴らしかったが、紺野の2アシストのほうがインパクトが大きかったからだ。

 前半5分、紺野は右サイド、敵陣エリア付近でボールを持った際、マーカーの荻原拓也に対し「中に行けるなら行くよ」と仕掛けつつ、ひとつフェイントを入れて縦に持ち出す。その動きでマークを外してゴール前に最高のクロスを蹴り込んでいる。  

 また前半45+4分には、マーカーの岩尾憲に対しこれまた「中に行くよ」と見せかけつつ縦に持ち出してクロスを上げている。これが追加点につながるわけだが、中に行くと見せかけての縦へのドリブルは相手DFからすればとにかく厄介なのだ。
 
 萩原、岩尾の対応は決して悪くない。あの局面で絶対に避けないといけないのは中に入られること。実際、そういう守備をしていて油断があったわけではないように映る。どちらの場面も浦和の想定を上回るアクションでチャンスを演出した紺野のプレーをむしろ褒めるべきだろう。

 アシストに繋がったドリブルはいずれも"無敵"。間合いに引きずり込んでから縦に持ち出すスピードはJ1屈指のレベルと言っていい。古巣のFC東京ではなかなか本領を発揮できなかった紺野も、かつて「武南のメッシ」「法政大のメッシ」と評されていた実力を福岡では遺憾なく示している印象だ。

 この活躍ならひょっとすると、日本代表にも招集されるかもしれない。ルヴァンカップ決勝での「博多のメッシ」の暴れぶりは、そんな期待を抱かせるものでもあった。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

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