【J1展望】1stステージ・1節|広島 – 川崎|佐藤vs大久保。「J1通算最多得点争い」で激しく火花を散らす

2016年02月26日 サッカーダイジェスト編集部

広島――連戦の疲労は否めないが、競争力を爆発力に変える。

故障者/広島=森﨑浩 川崎=登里、武岡
出場停止/広島=なし 川崎=なし 

J1リーグ・1stステージ1節
サンフレッチェ広島 – 川崎フロンターレ
2月27日(土)/14:00/エディオンスタジアム広島
 
サンフレッチェ広島
2015年リーグ成績:1位 勝点74 23勝5分6敗 73得点・30失点
 
【最新チーム事情】
●ゼロックスで負傷交代した佐藤の精密検査の結果は異常なし。
●佐藤はあと1ゴールでJ1歴代最多得点更新。
●圧巻の技術を見せつけたP・ウタカはスーパーサブか。
●ACLで途中出場した野津田が好調ぶりを見せつける。
 
【担当記者の視点】
 ゼロックス・スーパーカップのG大阪戦とACLの山東魯能戦、結果は1勝1敗で終わった。ただ内容を見れば、逆転負けを喫した山東魯能戦も勝利に値した。むしろ、攻撃の迫力という部分ではG大阪戦よりも上だったかもしれない。失点も大きく崩されたというよりは、集中が途切れた瞬間を突かれたもので、自滅に近い。稚拙と言えば稚拙ではあるが、修正はできるはずだ。
 
 いずれにしても、広島の選手層は間違いなく厚い。シャドーでは昨季の実績がある柴﨑のほか、ゼロックス・スーパーカップでは茶島が躍動してチャンスメイク。途中出場のP・ウタカも柔らかい足もとの技術と判断の正確さを発揮し、ドウグラスとは違う破壊力を秘めていることを示した。さらにACLでは、浅野もシャドーでプレー。クラブワールドカップで負傷離脱してしまった野津田も、短い時間ながら復活をアピールしている。
 
 16日間で5試合をこなす連戦の3戦目とあって疲労の蓄積は否めないが、激化するチーム内競争を勝ち抜くモチベーションの高まりが、爆発力へと直結する。
 

次ページ川崎――“押し込む時間帯”に広島の堅守を崩し切れるか。

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