「シュートが打てる場面でパスの選択が多かったのでは?」三笘薫の答えは? 勝点2を失ったフルアム戦、味方のミスからの失点には「時間帯とかも考えていかないと」【現地発】

2023年10月31日 松澤浩三

「3枚にした方が安定するんで自信を持ってやれた」

フルアム戦でフル出場した三笘。(C)Getty Images

 ホームにフルアムを迎えたプレミアリーグ第10節。ブライトンは序盤から優勢に試合を進めて26分には先制点を挙げたものの、その後は追加点を奪えずに、逆に後半に追いつかれて結果的には1-1の引き分けに終わった。

 これでプレミアリーグでは4試合勝ち星から遠ざかったなか、試合後の三笘薫は、「完全に支配していた。(悪かったのは)失点のところだけだと思います」と淡々と振り返った。

 この試合では、普段の4-2-3-1から3-4-2-1にシステム変更。サイドバックにけが人が多いための窮余の手段だったとはいえ、これが奏功した。特に前半は、フルアムがブライトンに必要以上の"リスペクト"を見せた結果、シーガルズ(ブライトンの愛称)はバックラインからボールを円滑に回すことができた。

 この点について、三笘は一定の成果を感じており、「(DFを)3枚にした方が安定するんで、そこは自信を持ってやれた。後ろで繋げることがいいことではないですけど、相手が(FW)2枚で来てくれたんで、余裕はありました」と語っている。
 
 その言葉どおり、開始直後からボールを支配したブライトンは、序盤から好機を連発。迎えた17分には、味方の連携からゴール前に抜け出した三笘が左足でシュートを放った。しかし「ミートしきれなかった」と話したミスキックは、ゴールポスト右へと大きく外れた。

 以降も攻め立てたブライトンは26分、待望の先制ゴールを奪う。DFのフリオ・イゴールがドリブルで駆け上がりMFパスカル・グロスへ。そのグロスがボックス近くでFWエバン・ファーガソンへ鋭いパスを出すと、先日19歳になったばかりのアイルランド代表FWが、ワントラップして振り向きざまに左足を一閃。狙いすましたシュートは、ゴールに吸い込まれていった。

 この時点ではブライトンが一方的に攻めまくり、フルアムにはなす術がまるでなかった。サポーターもその雰囲気を察知して、スタジアムには楽勝ムードが流れていた。だがその後は攻勢を続けるも加点ができずにハーフタイムを迎えてしまう。

【動画】フルアム戦で三笘薫が披露したドリブル突破

次ページ「もったいない感じでしたけど、切り替えるしかない」

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事