【ACL採点&寸評】浦和 2-0 シドニー|“浦和デビュー”の遠藤は中盤の壁となって機能。推進力が活きた武藤をMOMに

2016年02月25日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

2本の決定的なシュートを弾き出し、ビルドアップにもよく関わった西川。

【警告】浦和=永田(9分)シドニー=フール(19分)、ヤンイェトビッチ(64分)
【退場】なし
【MAN OF THE MATCH】武藤雄樹(浦和)

【チーム採点・寸評】
浦和 6.5
今季の公式戦初陣で収穫や課題とともに、勝点3を掴むことに成功した。守備時に5-4-1の守備的布陣で臨んできた元仙台のアーノルド監督率いるシドニーに対し、ボールポゼッションで上回り2-0の勝利を収めた。
 
何度かセットプレーからピンチを迎えたものの、西川のビッグセーブや永田のスーパーブロックなどで完封した。
 
ペトロヴィッチ監督は試合を次のように振り返っている。

「どのチームにとっても、シーズンの最初の試合は難しいものだ。勝利への執念、運動量、球際の強さで相手を上回れた。過去2大会は初戦で負けていたので(グループステージ敗退)、この勝利は自信につながるし、大きな意義がある。ポジティブなサイクルができるはずだ」

【ACL PHOTOハイライト】浦和 2-0 シドニー
 
【浦和|採点・寸評】
GK
1 西川周作 6.5
53分にゴール前の混戦から放たれた決定的なシュートをビッグセーブ。一度は倒れ込みスタジアムが静まり返ったものの復帰。83分にも強烈なミドルをジャンピングセーブで弾き出す。ハイボールへの対応もよく、ビルドアップにもよく顔を出し、11人目のフィールドプレーヤーとしても貢献していた。
 
DF
5 槙野智章 6
シドニーが攻撃時に3トップ気味になった際は、中央を固めるCB的な役割を果たす。リードを奪ってからは攻撃参加を控えて、あくまでも勝点3獲得にこだわった。
 
17 永田 充 6
高い位置での身体を張ったタックルとヘッドで起点を作らせなかった。新たに取り組むハイプレスの戦術によって、昨季までは活かし切れずにいた特長を発揮していた。裏を取られた選手の背中を押してイエローカードを受けたのは課題だが、阿部のパスミスを帳消しにするシュートブロックなどスイーパー的な仕事もこなす。
 
46 森脇良太 6
守備を固める相手に対し、エアポケットになっているゾーンを効率よく突いて、惜しいシュートを2本放つ。ただし、前掛かりになって背後のスペースを取られ、危うくピンチになりかけたのは課題か。
 
 

次ページハイプレスによって武藤の持ち味である“縦への推進力”が活きた。

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