活躍次第で移籍金は推定で最大7000万ユーロに
現在17歳のエンドリッキ。実戦を重ね着実に成長を続けている。(C)Getty Images
「ブラジルのフットボール史上、有数のジョイア(宝石)」
そう評される17歳のCFがいる。パルメイラスのエンドリッキだ。
身長173センチと小柄だが、全身をゴム毬のように弾ませてボールを追う。柔らかいボールタッチと敏捷さでマーカーを二人、三人とかわし、左足から強烈なシュートを叩き込む。超ロングシュート、バイシクルキック、ループシュートといったトリッキーなプレーも得意で、ブラジル人らしい創造性とファンタジーに溢れる。華麗さと泥臭さを併せ持ち、往年の名手ロマーリオを彷彿とさせるストライカーだ。
首都ブラジリア郊外の出身。4歳でボールを蹴り始め、2016年、10歳でパルメイラスのアカデミーのテストに合格すると、一家でサンパウロへ移住した。
つねに年齢より上のカテゴリーで主力を張った。12~13歳のときにU-13とU-15で、14~15歳のときにはU-15、U-17、U-20と実に3つのカテゴリーでプレーした。
まだ15歳だった昨年初め、21歳以下の全国大会であるコパ・サンパウロに出場して5得点を挙げて大会MVPに輝くと、7月、16歳になった直後にプロ契約を結び、10月初めにはブラジル全国リーグのコリチーバ戦でデビュー。最終的に7試合に出場して3得点をマークした。
【PHOTO】長谷川唯のダブルピース、猶本光の決めカット、熊谷紗希のキラキラネイル...なでしこジャパンFIFA公式ポートレートギャラリー
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身長173センチと小柄だが、全身をゴム毬のように弾ませてボールを追う。柔らかいボールタッチと敏捷さでマーカーを二人、三人とかわし、左足から強烈なシュートを叩き込む。超ロングシュート、バイシクルキック、ループシュートといったトリッキーなプレーも得意で、ブラジル人らしい創造性とファンタジーに溢れる。華麗さと泥臭さを併せ持ち、往年の名手ロマーリオを彷彿とさせるストライカーだ。
首都ブラジリア郊外の出身。4歳でボールを蹴り始め、2016年、10歳でパルメイラスのアカデミーのテストに合格すると、一家でサンパウロへ移住した。
つねに年齢より上のカテゴリーで主力を張った。12~13歳のときにU-13とU-15で、14~15歳のときにはU-15、U-17、U-20と実に3つのカテゴリーでプレーした。
まだ15歳だった昨年初め、21歳以下の全国大会であるコパ・サンパウロに出場して5得点を挙げて大会MVPに輝くと、7月、16歳になった直後にプロ契約を結び、10月初めにはブラジル全国リーグのコリチーバ戦でデビュー。最終的に7試合に出場して3得点をマークした。
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欧州ビッグクラブによる争奪戦の末、22年12月、レアル・マドリーが推定移籍金3500万ユーロ(約54億2500万円)で獲得。活躍次第で最大7000万ユーロ(約108億5000万円)がパルメイラスに支払われるという。正式入団は18歳となる来年7月以降の予定で、それまではパルメイラスでプレーを続ける。
23年シーズンは、本稿を執筆している10月23日時点でブラジル全国リーグは21試合に出場して5得点。クロスに飛び込んで頭で合わせるゴール得点が増えている。コパ・リベルタドーレスは5試合で1得点。他の大会も合わせると、公式戦43試合に出場して8得点・1アシストを記録している。
チームにはブラジル代表クラスのアタッカーが少なくなく、まだ絶対的なレギュラーではないものの、着実に試合経験を重ね、抜け目なさと逞しさが増した。
「(レアル・マドリーの)ヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンらブラジル人選手とはすでに話をしていて、いろんなアドバイスをもらっている」
そう語るエンドリッキは、「これからもっと経験を積んで、近い将来、" 白い巨人"のナンバー9を背負って躍動したい」と意気込みも語っている。
文●沢田啓明
【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。
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23年シーズンは、本稿を執筆している10月23日時点でブラジル全国リーグは21試合に出場して5得点。クロスに飛び込んで頭で合わせるゴール得点が増えている。コパ・リベルタドーレスは5試合で1得点。他の大会も合わせると、公式戦43試合に出場して8得点・1アシストを記録している。
チームにはブラジル代表クラスのアタッカーが少なくなく、まだ絶対的なレギュラーではないものの、着実に試合経験を重ね、抜け目なさと逞しさが増した。
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そう語るエンドリッキは、「これからもっと経験を積んで、近い将来、" 白い巨人"のナンバー9を背負って躍動したい」と意気込みも語っている。
文●沢田啓明
【著者プロフィール】
1986年にブラジル・サンパウロへ移り住み、以後、ブラジルと南米のフットボールを追い続けている。日本のフットボール専門誌、スポーツ紙、一般紙、ウェブサイトなどに寄稿しており、著書に『マラカナンの悲劇』、『情熱のブラジルサッカー』などがある。1955年、山口県出身。
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