「謝罪はどこにある?」ドイツのご意見番が親パレスチナ投稿を弁明のマズラウィと古巣にチクリ「幹部連中はどこだ?」

2023年10月23日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

「はっきりと言わないといけない」

歯に衣着せぬ発言で知られる元ドイツ代表のエッフェンベルク氏。(C)Getty Images

 親パレスチナを表明するSNS投稿で物議をかもしたバイエルンのDF、ヌサイル・マズラウィを巡る騒動がなかなか収束しない。

「ヌサイル・マズラウィは平和を愛する人間として、テロと戦争に断固反対すると、われわれに誓ってくれた。自分の投稿で刺激を与えるつもりはなく、不快感を与えたことを後悔している」

 バイエルンがこの声明を発表した2日後の22日、元ドイツ代表のシュテファン・エッフェンベルク氏が『Sport1』の連載コラムで異を唱えた。

「はっきりと言わないといけないのは、選手はこの種の話題にどう反応すべきか理解しているということ。だが、マズラウィはおそらく違った」

「たしかに、(声明文には)あらゆるテロとテロ組織を非難するとある。だが、謝罪はどこにある? 自分が投稿したのだから自分で謝るべきだ」

【画像】バイエルンのCL遠征メンバー
 一方で、"エッフェ"はクラブ幹部への不満も訴えている。

「どうしてトゥヘル(監督)がこの件についてコメントしないといけないんだ。幹部連中はどこだ? ハイナー(会長)とドレーセン(CEO)はどこだ? あなた方がクラブの顔として表に出るべきだ」

 エッフェ曰く、「監督にはサッカーに集中するという明確に定義された任務がある。それ以外のことに気を取られると、信じがたいエネルギーを消費する」。ちなみに、トーマス・トゥヘル監督の前任者「ユリアン・ナーゲルスマンはそれを感じていた」と指摘した。

 現在はご意見番として人気を博す氏は言うまでもなく「反ハマス」の立場で、「イスラエルに対する陰湿な攻撃」を仕掛けた組織と見なしている。ただ、また違った見方があるのも事実だ。

 いずれにせよ、バイエルンが沈静化を図りたい話題が、他ならぬバイエルンOBによって蒸し返されるのは皮肉な話かもしれない。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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