神戸戦完敗で今季無冠…柴崎岳は現状をどう見ているか「小さな努力」「地道な作業」で鹿島伝統の勝負強さを取り戻したい

2023年10月22日 渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

「今シーズンの鍵となるような試合を勝ち切れなかった」

神戸戦の76分からピッチに立った柴崎。写真:滝川敏之

[J1第30節]神戸 3-1 鹿島/10月21日/国立競技場

 まさに完敗だった。

 首位神戸との大一番で、鹿島は前半に2失点、83分には勝負を決定づけるゴールを許してしまう。アディショナルタイムに松村優太が意地の一撃を突き刺すが、1-3で敗れた。

 今季は鹿島の伝統とも言うべき勝負強さが影を潜めている。

 2位と3位の直接対決となった28節の横浜戦も落とし、首位神戸に敗れて今季のリーグ優勝の可能性が消滅した。

 2016年のリーグ制覇を知る柴崎岳は、現状をどう見ているのか。

「コメントするのは難しい立場です。今シーズンすべての試合を戦ってるわけじゃないので」と示しつつ、見解を述べる。

「今シーズンの鍵となるような試合を勝ち切れなかった。ポイントとなる試合はいくつかあって、それをことごとく落としてきてしまった。そんな流れを払拭できないまま、今日の試合に立ってしまった」
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 その状況を変えるのは、日常のトレーニングからだという。

「何かチームとして大きく掲げたから劇的に変わるものでもなくて、地道な作業になるのかなと。メディアやファンの皆さんが見えないところで、自分たちの小さな努力だったり、積み重ねがこういう試合に現われると思う。(神戸戦の敗戦は)まだまだ何か足りなかった。そのことを真摯に受け止めて、自分たちは日々向上していく気構えを保ち続けていかないといけない」

 今季に味わった悔しさを糧に、まずは残り4節でひとつでも上を目ざし、戦う姿を見せるしかない。その先にこそ、鹿島伝統の勝負強さが身に付くはずだ。

取材・文●渡邊裕樹(サッカーダイジェスト編集部)

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