福岡戦で仕上げの4点目をマーク
仲間たちから祝福される宮代。チーム4点目をマークした。(C)SOCCER DIGEST
[J1第30節]川崎4-2福岡/10月20日/等々力陸上競技場
福岡との一戦、1-2のビハインドから川崎を逆転勝利に導いたのは後半途中にピッチに送り出された選手たちだった。
84分には直前に出場したばかりの小林悠がCB山村和也からの好フィードを受けて同点弾を挙げると、アディショナルタイムの90+2分には、バフェティンビ・ゴミスの落としを遠野大弥がアウトにかけた見事なミドルで叩き込む。
そして90+4分に仕上げの4点目として、ゴミスの右からのクロスをスライディングしながら押し込んだのが、ゴミス、遠野とともに、67分からピッチに立った宮代大聖だった。
試合後、象徴的だったのは、ともに出場機会が限られていたストライカー、36歳の小林と23歳の宮代が喜びを共有するかのように熱い抱擁を交わしたシーンだ。
今季、鳥栖からレンタルバックした宮代は、CFやウイングなどで存在感を示していたが、夏に元フランス代表のゴミスの加入もあり、リーグ戦では7月22日の16節・神戸戦を最後にスタメンから遠ざかった。
【PHOTO】川崎の出場16選手&監督の採点・寸評。MOMはピッチに立てばチームを救うヒーロー!! 遠野、ゴミスらも逆転勝利の原動力に
福岡との一戦、1-2のビハインドから川崎を逆転勝利に導いたのは後半途中にピッチに送り出された選手たちだった。
84分には直前に出場したばかりの小林悠がCB山村和也からの好フィードを受けて同点弾を挙げると、アディショナルタイムの90+2分には、バフェティンビ・ゴミスの落としを遠野大弥がアウトにかけた見事なミドルで叩き込む。
そして90+4分に仕上げの4点目として、ゴミスの右からのクロスをスライディングしながら押し込んだのが、ゴミス、遠野とともに、67分からピッチに立った宮代大聖だった。
試合後、象徴的だったのは、ともに出場機会が限られていたストライカー、36歳の小林と23歳の宮代が喜びを共有するかのように熱い抱擁を交わしたシーンだ。
今季、鳥栖からレンタルバックした宮代は、CFやウイングなどで存在感を示していたが、夏に元フランス代表のゴミスの加入もあり、リーグ戦では7月22日の16節・神戸戦を最後にスタメンから遠ざかった。
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悔しさはあっただろう。それでも自身の状態には一定の手応えを感じ、ブレはなかったという。
「自分は変わらず、回ってきたチャンスを掴もうと常に思っていました。練習でのパフォーマンスも問題なく、良いコンディションでずっといられたので、試合に出られていないからといってコンディションが落ちていた感触はなかったです。心配はなかったです」
時を同じくして先輩ストライカーの小林も出場機会に恵まれない日々を過ごしていた。その背中から学んだこともあったようだ。
「悠さんとはプレースタイルが違いますが、学ぶべきところはたくさんあります。練習中からいろいろなことを聞くようになっていましたし、以前よりさらにコミュニケーションの回数は増えたのかなと思います。そういう意味では、今日はお互いにゴールを決めて勝てたのも非常に良かったかなと感じます」
雌伏の時を経てきたふたり。
その新旧ストライカーが結果を残し、チームを勝利に導いたのだからこそ感慨深い。
熱い抱擁には様々な想いが込められていたようにも映る。ストライカーはひとつのゴールで、立場を大きく変えることが往々にしてある。
シーズン佳境、小林の背を追う宮代のさらなる爆発に期待だ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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「自分は変わらず、回ってきたチャンスを掴もうと常に思っていました。練習でのパフォーマンスも問題なく、良いコンディションでずっといられたので、試合に出られていないからといってコンディションが落ちていた感触はなかったです。心配はなかったです」
時を同じくして先輩ストライカーの小林も出場機会に恵まれない日々を過ごしていた。その背中から学んだこともあったようだ。
「悠さんとはプレースタイルが違いますが、学ぶべきところはたくさんあります。練習中からいろいろなことを聞くようになっていましたし、以前よりさらにコミュニケーションの回数は増えたのかなと思います。そういう意味では、今日はお互いにゴールを決めて勝てたのも非常に良かったかなと感じます」
雌伏の時を経てきたふたり。
その新旧ストライカーが結果を残し、チームを勝利に導いたのだからこそ感慨深い。
熱い抱擁には様々な想いが込められていたようにも映る。ストライカーはひとつのゴールで、立場を大きく変えることが往々にしてある。
シーズン佳境、小林の背を追う宮代のさらなる爆発に期待だ。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
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