「3節ベトナム戦で色々と考えることは出てくる」パリ五輪アジア2次予選が始まる前に押さえておきたい“最終予選のレギュレーション”

2023年10月24日 白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

複雑な最終予選の組み合わせ

パリ五輪の出場権を掴めるか。最終予選後にこの笑顔を見たい。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)

 パリ五輪のアジア出場枠は2つ。かなり狭き門である。しかも、今回の最終予選はなでしこジャパンの池田太監督曰く「1か国とホーム&アウェーで戦って、勝ったほうがっていう、一騎打ちの戦いになります」。

【動画】池田監督インタビュー(後編)

 具体的にどういうことか。

 まず、パリ五輪アジア2次予選は出場12か国が3グループに分かれてリーグ戦を行なう。グループAはオーストラリア、チャイニーズ・タイペイ、フィリピン、イラン、グループBは中国、韓国、タイ、北朝鮮、グループCは日本、ベトナム、ウズベキスタン、インドという顔ぶれで、それぞれ1位と各組2位の成績最上位チームの計4か国が最終予選に進むレギュレーションになっている(2次予選は10月26日からスタート)。

 2024年2月24日と28日に開催される最終予選は以下のような対戦カードになる。2次予選でA組2位が勝ち上がった場合は「C組1位対A組1位」「B組1位対A組2位」。B組2位が勝ち上がった場合は「A組1位対B組1位」「C組1位対B組2位」。C組2位が勝ち上がった場合は「B組1位対C組1位」「A組1位対C組2位」。なかなか複雑である。
 
 展開次第では、先の女子ワールドカップでベスト4入りしたオーストラリアと当たる可能性もあるわけだ。先が読めない中でのアジア2次予選、池田監督はいわゆる駆け引きが必要だという。

「グループA、グループBの状況把握を含め、3節の戦い(ベトナム戦)をどうするかとか、色々と考えることは出てくると思います」

 どのグループの2位が生き残るかで最終予選の組み合わせが決まるレギュレーション。その意味で、2次予選は痺れる戦いになるだろう。

取材・文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)

【PHOTO】なでしこジャパンがトレーニングを公開!ミニゲームなどで汗流す!

「これ以上ないニュース」「なんて男なんだ!」三笘薫の契約延長発表にブライトンサポは歓喜!「レジェンドになってくれ」

「ボールのないところで当たられたり...」なでしこ中嶋淑乃、アジア大会決勝の北朝鮮戦を回想。パリ五輪予選へ「削られないように、考えてプレーしたい」

次ページ【動画】池田監督インタビュー(後編)

みんなにシェアする
Twitterで更新情報配信中

関連記事