物議をかもすインスタ投稿のモロッコ代表DFにお咎めなし!反ハマスのバイエルンが声明を発表「テロと戦争に断固反対を誓ってくれた」

2023年10月20日 ワールドサッカーダイジェスト編集部

マズラウィは平和を愛する人間

ブンデスリーガ6試合に出場するなど、2年目のバイエルンで貴重な戦力となっているマズラウィ。(C)Getty Images

 バイエルンは20日、加入2年目のモロッコ代表DF、ヌサイル・マズラウィに対する処分を行なわないことを発表した。

 大きな物議をかもしたのは7日、マズラウィがインスタグラムに投稿したメッセージだ。イスラエルに攻撃を仕掛けた過激派組織ハマスへの支持を表明したのだ。

「神よ、パレスチナの抑圧された同胞たちが勝利できるようにお力添えください。死者に慈悲を、負傷者に癒しをお与えください」

 これに反ハマスの立場を明らかにしているバイエルンがどう対応するか注目されていたが、結論は「お咎めなし」。チームからの追放や活動停止などの処分はなく、ヤン・クリスティアン・ドレーセンCEOが次のようにコメントしている。

【画像】バイエルンの公式声明
「ヌサイル・マズラウィは平和を愛する人間として、テロと戦争に断固反対すると、われわれに誓ってくれた。自分の投稿で刺激を与えるつもりはなく、不快感を与えたことを後悔している」

 ただ、これで一件落着となるか定かではない。バイエルンにはイスラエル代表のGKダニエル・ペレツが所属していて、ウルトラスの中には一連の騒動に過剰な反応を見せた者も少なくないからだ。現在、負傷離脱中のマズラウィへの逆風が収まるのか、そしてバイエルンの決定が支持されるのだろうか。

 一方、マインツは先日、やはり親パレスチナの立場を明らかにしたMFアンワル・エル・ガジと話し合いの末に活動禁止とする処分を下している。

構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部

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