森保ジャパンのカギを握る1人になりそう
充実の攻撃面で、菅原の貢献度は相当に高いと思う。写真:梅月智史(サッカーダイジェスト写真部)
10月シリーズの2戦目。カナダに4-1で圧勝した日本は、チュニジアと対戦。多少、攻めあぐんだ時間帯もあったけど、43分に古橋が先制点を挙げて、69分に伊東が追加点をゲット。守備も危なげなく、2-0で勝ち切った。
森保ジャパンは、これで6連勝。6月のエルサルバドル戦からカナダ戦までの5試合で4得点以上を挙げていた。それを考えると、チュニジア戦の2得点は少ないと思うかもしれないけど、チャンスは多く作っていたし、多彩なアタックが見られた。
充実の攻撃面で注目しているのが、右サイドバックの菅原だ。
ウルグアイ、コロンビアと対戦した3月シリーズでは、ポジショニングが少し曖昧で、インパクトは今ひとつだったけど、試合を重ねるごとに存在感を発揮しているよね。9月のドイツ戦では、絶妙のクロスで先制点をアシストするなど、際立つパフォーマンスで4-1の完勝に貢献してみせた。
その後も、ピッチに立てば期待通りのプレーを披露。自分が求められている役割を、しっかりと整理できているんじゃないかな。
何よりもまず目を引くのが、スピーディな攻撃参加だ。たとえば伊東が右サイドでちょっとキープした時に、"あ、ここで誰か上がってきてくれれば"というタイミングで、グッと前に出てくる。
【動画】チュニジア戦、古橋&伊東の鮮烈フィニッシュ
森保ジャパンは、これで6連勝。6月のエルサルバドル戦からカナダ戦までの5試合で4得点以上を挙げていた。それを考えると、チュニジア戦の2得点は少ないと思うかもしれないけど、チャンスは多く作っていたし、多彩なアタックが見られた。
充実の攻撃面で注目しているのが、右サイドバックの菅原だ。
ウルグアイ、コロンビアと対戦した3月シリーズでは、ポジショニングが少し曖昧で、インパクトは今ひとつだったけど、試合を重ねるごとに存在感を発揮しているよね。9月のドイツ戦では、絶妙のクロスで先制点をアシストするなど、際立つパフォーマンスで4-1の完勝に貢献してみせた。
その後も、ピッチに立てば期待通りのプレーを披露。自分が求められている役割を、しっかりと整理できているんじゃないかな。
何よりもまず目を引くのが、スピーディな攻撃参加だ。たとえば伊東が右サイドでちょっとキープした時に、"あ、ここで誰か上がってきてくれれば"というタイミングで、グッと前に出てくる。
【動画】チュニジア戦、古橋&伊東の鮮烈フィニッシュ
気の利いたサポートは同サイドのアタッカーを楽にさせるし、それにつられて相手の守備陣形も崩れるから、中の味方がフリーになる。菅原の攻め上がりは、いろんな相乗効果を生み出すよね。
加えて、菅原自身、縦だけでなく中にも入っていける。チュニジア戦でも、62分にペナルティ近くにポジションを取って、惜しいシュートを放った。攻撃の組み立てでも、機を見て積極的に顔を出す。クレバーな選手だよね。
基本的な技術が高くて、運動量も豊富で、攻守両面でアグレッシブ。ゲームメイクもできて、1対1も強い。どこでパスを受ければいいかの位置取りにもセンスがある。
とにかく、一つひとつプレーに自信が満ち溢れているよね。アタックに迷いがないし、得点やアシストに直接関与していないかもしれないけど、日本の図抜けた得点力を、いろんな形で下支えしている存在だと思う。
今はオランダのAZでプレーしているけど、これからビッグクラブにステップアップすれば、もっともっと成長できるはず。森保ジャパンのカギを握る1人になるのでは――そんな期待感を抱かせる菅原には、今後も注目していきたい。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、51歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた"40メートルFK弾"は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。
【PHOTO】日本代表のチュニジア戦出場17選手&監督の採点・寸評。2人に"7点"の高評価。MOMは2点に絡んだMF
「玄人には通用しない」闘莉王が上田綺世のプレー選択を疑問視。チュニジア戦で強烈なポスト直撃シュート。森保JのFW争いにも言及
久保建英は"10番ポジション"が似合う。鍵はボランチのサポート。いかに前向きにプレーさせるか。守田英正も確信「あいつは前にいたがるし、そのほうが活きる」
加えて、菅原自身、縦だけでなく中にも入っていける。チュニジア戦でも、62分にペナルティ近くにポジションを取って、惜しいシュートを放った。攻撃の組み立てでも、機を見て積極的に顔を出す。クレバーな選手だよね。
基本的な技術が高くて、運動量も豊富で、攻守両面でアグレッシブ。ゲームメイクもできて、1対1も強い。どこでパスを受ければいいかの位置取りにもセンスがある。
とにかく、一つひとつプレーに自信が満ち溢れているよね。アタックに迷いがないし、得点やアシストに直接関与していないかもしれないけど、日本の図抜けた得点力を、いろんな形で下支えしている存在だと思う。
今はオランダのAZでプレーしているけど、これからビッグクラブにステップアップすれば、もっともっと成長できるはず。森保ジャパンのカギを握る1人になるのでは――そんな期待感を抱かせる菅原には、今後も注目していきたい。
【著者プロフィール】
岩本輝雄(いわもと・てるお)/1972年5月2日、51歳。神奈川県横浜市出身。現役時代はフジタ/平塚、京都、川崎、V川崎、仙台、名古屋でプレー。仙台時代に決めた"40メートルFK弾"は今も語り草に。元日本代表10番。引退後は解説者や指導者として活躍。「フットボールトラベラー」の肩書で、欧州CLから地元の高校サッカーまで、ジャンル・カテゴリーを問わずフットボールを研究する日々を過ごす。
【PHOTO】日本代表のチュニジア戦出場17選手&監督の採点・寸評。2人に"7点"の高評価。MOMは2点に絡んだMF
「玄人には通用しない」闘莉王が上田綺世のプレー選択を疑問視。チュニジア戦で強烈なポスト直撃シュート。森保JのFW争いにも言及
久保建英は"10番ポジション"が似合う。鍵はボランチのサポート。いかに前向きにプレーさせるか。守田英正も確信「あいつは前にいたがるし、そのほうが活きる」