【浦和│新戦力インタビュー】U-23代表主将の遠藤航が「高校時代にコテンパンにされた」と語る“湘南の大先輩”と同僚に

2016年02月24日 塚越 始(サッカーダイジェスト)

2016年、Jリーグ最大の注目株。ACLのシドニー戦で途中出場し“浦和デビュー”を果たす。

「ヘディングの競り合いでまったく勝てなかった」(遠藤)という山田暢久氏と、昨季湘南で同僚だった山田直輝がつけていた浦和の背番号6を継承した遠藤。今日、埼スタデビューなるか? 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

 湘南から浦和に移籍した遠藤航は、今季のJリーグの最大の注目株に挙げられるだろう。

 このオフに8チームによる争奪戦の末、2年連続でオファーを送っていた浦和が獲得に成功した。近年、主要タイトル獲得を目前で逃し続けてきたなか、「我々の足りないものを補完してくれる選手」(山道守彦強化本部長)と、苦い過去に終止符を打つとともに新たな歴史の幕開けを告げるための"ラストピース"として期待される。

 夏にはリオ五輪が控える。1月にカタールで開催されたアジア最終予選(U-23アジア選手権)でのドラマチックな勝利の連続は、今なお記憶に新しい。その快進撃をボランチとして支えていたのが遠藤だった。これからは浦和で活躍することが、五輪代表メンバーへの選出、そしてメダル獲得への挑戦につながっていく。

 まず2月24日、浦和は2016年の初陣となるアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)のシドニー戦をホームで迎え、2-0の勝利を収めた。遠藤は後半途中から青木と代わってボランチで"浦和デビュー"。中盤の守備を引き締めて、今季初勝利に貢献した。

 2月25日発売の『サッカーダイジェスト』では、特集「2016J1&J2リーグ開幕ガイド」と題し、Jリーグの見どころを徹底チェック(元日本代表選手や元Jリーグ監督ら解説者による順位予想、特別付録「J1・J2完全選手名鑑」なども完全収録)。

 そのなかで遠藤が表紙を飾り、4ページに渡るロングインタビューに登場。移籍の真相、ペトロヴィッチ監督との交渉の席での話し合い、湘南への想い、新天地での決意、そして浦和の選手たちとの様々な"接点"など、いくつものテーマについて語ってくれた。

 インタビューの一部を抜粋してお届けしよう。
 
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――ユース時代の2種登録を含め実質6年間プレーした湘南から浦和へ、今回、自身初めての移籍を経験されました。遠藤選手は、どのような環境にもすぐ順応できるタイプ?
 
「うーん、どうですかねえ……」
 
 

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